金山町町制施行100周年を迎えるにあたり、「わたしの願い」をテーマに町民の方々からご寄稿いただきました。これをきっかけに皆さんも今の自分をみつめ、金山町の未来について考えてみませんか?
■地域に根差した農協を目指して
金山農業協同組合 営農部 担い手対策課課長 五十嵐 勝之(いがらし かつゆき)さん
私が農協に入組(農協用語で入社のこと)してから早いもので、令和6年度にちょうど20年が経過しました。入組当初は、農家組合員の名前をなかなか覚えられず、本人の目の前で何度も名前を聞いてしまったことや、農家組合員の要望に応えられず、ご迷惑をおかけした場面があったと思います。そのような中ではありましたが、長年勤めているうちに多くの人と関わるようになり、相談事も受けられるようになったと感じています。それも、農家組合員(金山地域住民の方々)から多くのことを教えていただき、助けていただき、時には叱咤激励をいただいたからだと思います。この場を借りて心より感謝申し上げます。金山町町制施行100周年を迎えられたことも、人と人のつながりがあったからだと感じています。農協の理念には「協同の理念を学び実践を通じて、共に生きがいを追求しよう」という言葉があります。地域の方々に支えられて職場が成り立っていることを決して忘れず、私は農協職員として地域に貢献していきたいと考えています。
■インクルーシブな未来へ
認定こども園めごたま 副園長 藤山 睦子(ふじやま むつこ)さん
「インクルーシブな保育」とは、多様性を重視して障害の有無などにかかわらず、互いの存在を尊重しながらどんな子もみんなが自分のやりたい遊びができる保育です。同じ年齢の子どもでも心身の発達が違いますし、一人ひとり得意なこと、苦手なこともあります。園生活ではそんな個性と個性がぶつかり合ったり、すれ違ったりします。それでもいっぱい遊んで様々な活動を共に経験する中で、仲間の気持ちや思いに気づいたり共感することができたり、折り合いをつける方法を学んだりするのです。また、困っている子の存在に気づき、声をかけたり、手を差し伸べ、一緒にしようとする子が出てきます。子どもたちは無関心ではありません。ちゃんと仲間の姿を見ています。そして自分と違う相手を受け入れようとします。日々のこうした積み重ねが、少しずつ互いの存在を認めあうことに繋がっていくように思います。めごたまは「インクルーシブな保育」を目指しています。さらに誰一人取り残すことのない「インクルーシブな町」へとつながっていくことを願っています。
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