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飯豊町で新しい学校教育が始まります~魅力ある義務教育学校の開校を目指して~

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山形県飯豊町

■第2回 少子化が進む学校の現状
4月号で、町では「幼小中一貫教育を推進し、義務教育学校開校を目指す」方針であることをお伝えしました。
なぜ今、6・3年制の小・中学校から、9年間の義務教育学校に変革する必要があるのか。その大きな理由は、少子化による子どもの減少にほかなりません。

現在、町内の小学校2校に合わせて3つの複式学級があります。複式学級とは、クラスの児童数が少ないため、例えば3年生と4年生の異なる学年が一つのクラスで勉強し、生活する学級のことです。「多くの人数の中で切磋琢磨し、励まし合い、心の成長を促したい」学校に子どもを通わせている保護者の多くの願いです。その声を受け止め、教育委員会は、町のすべての子どもたちが等しく質の高い教育を受けられるよう、常に追求していかなければなりません。
では、町の子どもの数はどうなっているのか、また、今後どのように推移していくのかをグラフで見ていきます。
グラフ(1)は、町の出生数の推移を示したものです。平成24年度の出生数は67人でしたが、その後、減少傾向となり、令和2年度には30人で半数以下になっています。さらに令和4年度においては、24人まで減少し、少子化が一層進んでいる現状にあります。
次に町内の小学校4校の入学者数と児童数の推移を見ていきます。
第一小(グラフ(2)・(3))では、入学者数の減少が顕著に見られ、令和9年度には入学者数が11人まで落ち込みます。同校の児童数においては、令和4年度の171人に対し、令和10年度は112人で、6割程度まで減少することが見込まれます。第二小(グラフ(4)・(5))の入学者数は、令和7年度から減少しますが、ほぼ9人程度で横ばいとなり、児童数も70~80人台の状態が続きます。手ノ子小(グラフ(6)・(7))の入学者数と児童数はともに少人数のままでの推移が見込まれ、添川小(グラフ(8)・(9))についても、入学者数は少人数のままで、児童数は緩やかながらも減少していくことが予測されます。
日本全体が少子化の渦中にあって、本町も例外ではありません。子どもたちへの質の高い教育を確保するためにも、これからの学校の在り方が問われています。


(1)町の出生数の推移


(2)入学者数の推移(第一小)


(3)児童数の推移(第一小)


(4)入学者数の推移(第二小)


(5)児童数の推移(第二小)


(6)入学者数の推移(手ノ子小)


(7)児童数の推移(手ノ子小)


(8)入学者数の推移(添川小)


(9)児童数の推移(添川小)

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