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自治体の皆さまへ

地域を守る農林業関係者へ 激励の思いを作文に込めて

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山形県飯豊町

令和4年8月3日の豪雨災害で被災した農林業に携わる方々へ激励のエールを作文でお届けするために激励作文募集事業を行い、町制施行65周年記念式典に合わせて優秀作品の表彰を行いました。12月号では小学生・中学生部門の最優秀賞を紹介しました。
本号では、小学生・中学生部門の優秀賞2作品を紹介します。
※詳細は本紙をご覧ください。

◆地域を守る農林業関係者への激励作文 総評(抜粋)
2022年8月の豪雨災害から一年以上経つなかで、地域の復興は進みつつあり、被災者の皆さん、町民及び町外のボランティア、関連行政機関のご努力によるものであり改めて感謝申し上げます。この災害からの復興の姿とストーリーは、厳しい地球環境、気候非常事態状況下であっても、飯豊町がより輝く農村、住んで働き、子供を育て、ゆったりとした人生を満喫できる場・環境に向かうものへと貢献すると信じています。そんな思いを、多くの皆さんと一緒に共有できればと思い、今回の激励作文の募集を実施しました。
社会人からは、民俗学的視点から農業・家・村が農業・農村を支える三位一体論が独自に展開され興味深いものがありました。ただ、この三位一体を超えた挑戦的でより飯豊町に即した提案が欲しいと思いました。東京の大学院生からは飯豊町での調査研究で、田園風景、文化、人情に触れ、都市では感じられない心の弾みや、農村の空間価値、農林業を担う人々への激励が述べられていました。より具体的な農林業、特に課題の大きい林業のあり方、担い手のあり方への提案が欲しかったと思います。
小学生・中学生部門では豪雨災害への恐怖、家族への思い、農地や施設の破壊への憤りが多く書かれ、心に多くの傷跡を残したと痛感しました。中でも、農業に励む家族を気づかい、将来は農業を担う決意をする頼もしい心を垣間見ることができました。復興に進む町の姿を見て、町民や行政、関係者への感謝や町の一体感を述べる作文もあり、災害で傷ついた心が癒されていることも感じました。ただ、日々の暮らしや学びが山から遠くなり、自然の豊かさと驚異が山にあることの気づきを深めてもらいたいと思いました。森林の怖さと楽しさ・豊かさにふれる機会と場づくりへの貢献がいいで農村未来研究所に求められていると痛感しました。
多くの作文を書いていただきました皆さんに感謝申し上げます。

審査委員 いいで農村未来研究所 所長 糸長浩司

*両部門の審査委員特別賞3作品は、広報2月号に掲載予定です*

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