飯豊町長 後藤幸平
新年明けましておめでとうございます。
平和と安定が一刻も早く実現するためにあたらしい決意を以って臨むべき年の幕明けです。劇的な状況の変化の中において、それぞれがあるべき方向に加速させる行動を自覚し連携する必要性を強く感じます。
飯豊町は、人口減少と少子高齢化が進行する時、果敢に状況に挑む政策を展開しています。着手からおよそ10年、その成果がようやく具現化してきています。起業支援施設にある飯豊電池研究所は世界各地からの委託研究に取り組んでいます。電動モビリティシステム専門職大学は電気自動車の電池、モーター、駆動系システム、自動運転の一連の技術者養成と産業連携に注力し、このたび山形県や産業界とともに電動モビリティ地域共創コンソーシアムを設立し、関連の有力企業から積極的な支援が表明されるなど動きが加速しています。貸工場は、三菱鉛筆株式会社様の操業が決定しました。鉛筆とボールペン製造から生まれた新型電池材料の研究を開花され、電池バレー事業への合流が期待されます。
幼小中一貫教育をさらに充実させ、置賜初となる「義務教育学校」の開校をめざします。校名は「いいでの森学園」に決まりました。町制施行65周年記念に開催された「いいで子ども議会」では10人の小中学生議員から町や地域の動きに呼応したたくさんの提案が打ち出され、その政策実現に動き出します。豪雪地に安心して暮らせる対策は重要です。このたび有償ボランティアでの除雪支援策等を強化しました。まちづくりセンターの役割は、小規模多機能自治を柱として日を重ねるごとに期待が膨らんでいます。いいで農村未来研究所が動き出し、SDGs自然環境を有効に取り入れる高質な生活様式は農村でこそ可能であることを明らかにして行くことになります。再生可能エネルギーの生産とバイオマスの利用拡大をさらに図ります。
豪雨災害後の復旧が最重要課題であることに変更はありません。国道113号線の高規格化、防災対策、おいしい水道水の供給と道路、橋、水田、用排水、住環境、なんといっても米坂線の運行再開を急ぎます。コロナで打撃を受けた観光の復活や、大事な農業の担い手支援を強化し、農業所得補償と経営安定策に取り組みます。その活用と保全策を強めます。商工業界と連携した買い物支援や住宅リフォーム支援にも取り組みます。
健康な日常が不安なく継続し、困ったら相談できるあたたかい町であることが何よりも大切です。支え合い自立へ歩み出すたくましい町づくりに、共に手を繋いでまいりましょう。
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