10月22日に告示され、27日に投開票が行われた任期満了に伴う町長選挙は、新人2名が立候補し、16年振りの選挙戦となりました。
即日開票の結果、嵐正人氏が2247票を獲得し当選しました。開票結果は次のとおりです。
◆開票結果
有権者数:5,416人(男2,653人 女2,763人)
投票者数:4,478人(男2,244人 女2,234人)
投票率:82.68%
有効投票数:4,450票
無効投票数:28票
◆候補者別得票数
当選:嵐正人氏…2,247票
髙橋弘之氏…2,203票
◆投票所別投票者数・投票率
◆Interview
16年振りとなった飯豊町長選挙。新町長へのメッセージをまちかどインタビューしました。
・よろこんで帰って来られる文化の薫るまちづくりを期待しています。 60代・女性
・激務だと思いますので、体に十分気をつけて業務を行ってください。 40代・男性
・今以上に子育てしやすく住みよい町になるよう新しい風に期待しています。 30代・女性
・町を盛り上げるため、若い力を武器に頑張ってください! 高校生・女性
・誰一人取り残さないまちづくり、若さ溢れる町長の手腕に期待しています! 30代・男性
・より良い町のために、健康に留意し町政運営をしてください。 70代・男性
・町民の声を町政運営に生かし、希望が持てる町へ!期待しています。 20代・男性
■後藤町政 4期16年のあゆみ
平成20年 後藤幸平町長1期目スタート
平成21年 木質バイオマス製造施設稼働
平成22年 福祉事業所「でんでん」開所
平成23年 第4次飯豊町総合計画策定町民の歌「いつも心に」制定
平成25年 中津川小中学校閉校林道飯豊檜枝岐線・一の木線開通
平成26年 「高円寺純情コミュニティカフェandショップIIDE」開店
平成27年 飯豊町まち・ひと・しごと創生総合戦略策定
平成28年 飯豊町起業支援施設完成/認定こども園「飯豊わくわくこども園」開園/第一小学校改築校舎完成
平成29年 埼玉県桶川市と友好都市締結/バイオマス産業都市認定
平成30年 町制施行60周年/SDGs未来都市選定/飯豊町屋台村完成
令和元年 飯豊町気候非常事態宣言
令和2年 飯豊町「ゼロカーボンシティ宣言」飯豊町貸工場完成
令和3年 第5次飯豊町総合計画策定/飯豊町第二期まち・ひと・しごと創生総合戦略策定
令和4年 認定こども園「飯豊すくすくこども園」開園
令和5年 電動モビリティシステム専門職大学開学
■「あたらしいステップ」へ
前飯豊町長 後藤幸平
四期十六年もの間勤めさせていただいた町長の職を後進に譲ることになりました。就任時に誕生した子どもたちが高校一年生になる年月を町政運営にかかわらせていただいたわけであり、感慨を新たにするものがあります。この間の社会の変化は急激なものでありました。
少子高齢化と人口の一極集中、地方の過疎化が進行すると同時に経済のグローバル化が進展し地域はもとより国内の産業が国外へ移転して空洞化現象が起きるということになりました。二〇〇五年からの三位一体の改革という国の財政改革や二〇〇八年のリーマンショックなど、地方経済と地方自治体は文字通り荒波にもまれるなかでの船出でありました。とくに、老後の生活不安解消、心身にハンディをもつ方々への生活支援と居場所づくりは緊急の課題でした。そこで後藤町政の根幹をどこに据えるかはおのずと形作られたと言えます。まずは福祉施設の開所です。ひめさゆりの丘や福祉事業所でんでんを開設しました。そして若い世代の人材発掘と人材の養成、にぎわい再現プロジェクト。小さいことは悪いことばかりではないスモールイズビューティフル戦略、地域内での資源循環型社会の構築、環境にやさしい高付加価値産業の創出、そして「飯豊町」が創造的かつ芸術的でしあわせの代名詞となるようなソフト戦略を立ち上げることに傾注いたしました。
温室効果ガスを抑制するエネルギー対策や既存産業の成長を支援する飯豊電池バレー構想での企業誘致と電動モビリティシステム専門職大学の開学、電池材料開発に道を拓く貸工場の操業、田園散居村と中津川の自然環境と農村文化をテーマにした観光事業、教育環境の充実を図る義務教育学校の設立準備、さらには良質な住環境整備に向けた住宅団地造成と新水源開発事業などに取り組みました。それらは町民生活水準を押し上げ将来大きな成果をもたらすことはまちがいありません。
それでも避けられない厳しい自然災害や東日本大震災などによって、農業や観光、米坂線などたいへんな打撃を受けいまだにその復興に格闘している現実があります。しかし、住民の皆さまと議会、歴代の副町長、教育長、管理職をはじめとする多くの職員の懸命な努力によって一日たりとも気を緩めることなく前に進んでいることに大きな自負と誇りを覚えます。
私の信条は、政治や行政は、「選択と集中」ではなく、「費用対効果」でもなく、困っている人々と手をたずさえて明るい光を放ち続けられるようでなければならないということにつきます。
ここにはとても書ききれない数々の事業において多くの皆さまのご支援のおかげで今日があることに衷心より御礼申し上げますとともに、あらたな町政が始まる飯豊町のさらなる発展のためにもこれまで以上のお力添えを賜りますことをお願い申し上げ、「あたらしいステップ」へのはなむけの言葉といたします。
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