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【新春特集】飯豊町の農業をつなぐ人たち(1)

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山形県飯豊町

~輝くファーマーにインタビュー
私たちの食に欠かせない野菜、米、肉を生産している農家の皆さんを紹介します。

三澤優治(ゆうじ)さん 恵美(めぐみ)さん
萩生地区在住。東京都から家族で移住し、平成27年に就農。夫婦でミニトマト、キュウリ、ブロッコリーなどを栽培している。

◆自分で考えてできる仕事をするため就農
夫婦で、トマトを中心にキュウリ、ブロッコリー、シュンギク、ワサビナなど、栽培時期をずらしながら一年中ハウス栽培し、出荷している三澤さんご夫婦。取材に伺った日は、ミニトマトが艶やかに実り、シュンギクがみずみずしく育っていました。
三澤優治さん(以下優治さん)が妻の恵美さんや子どもたちと飯豊町に移住し、就農したのは約9年前のこと。会社員時代から自分で考えてできる仕事をしたいと思っていた優治さん。東京都で開催されていた『新・農業人フェア』で本町のブースを訪れ、自分が目指す農業の姿と一致したため、移住を決意し、就農しました。恵美さんは当時を振り返り、
「夫は、結婚する前から田舎で暮らしたいと話しており、私の実家でも農業をしていたので、農業をしたいと聞いたときは、すんなり受け入れることができました」。
一年半の研修後に独立し、ハウス5棟で園芸作物の栽培を開始しました。

◆繁忙期は早朝から夜遅くまで作業
ミニトマトは、4月に定植し、6月ごろから収穫が始まります。9月中旬までは、毎朝4時30分から収穫が始まり、16時まで出荷作業、出荷後は管理作業やキュウリの収穫など22時までの作業が毎日続きます。
「なかなか家族で出かけることはできませんが、子どもたちは、夏休みに祖父母の家へ遊びに行って楽しんだり、自分の好きなことを楽しんでいるようです。特にキュウリを喜んで食べてくれるのでうれしいですね」と優治さん。
忙しい毎日の中でも、子どもたちとの会話を大切にし、夫婦で力を合わせて働いています。

◆アグリウーマンズとの出会い
夫婦で毎日働いていく中で、恵美さんは、新たな交流場所を見つけました。
それは、町内の女性農業者で組織する『アグリウーマンズ』です。現在花きや園芸作物栽培、畜産経営を行う13名が所属しています。
「地元出身の方の他に移住者も所属しており、町の知らないことや農家共有の悩み、子育てのことを話したり、寄せ植えのワークショップなどをしたり楽しく参加させてもらっています。農作業中のリフレッシュにもなりますし、有意義な時間ですね」。
毎日、仕事や子育てに奔走する恵美さん。着実に町に馴染み、交流をとおして仲間を増やしています。
「飯豊町に来て、農作業の合間に見えた大きな虹に感動しました。都会では見られない景色だと思いました。今後は、町でしかできないことは何かを考えて、行動に移して行きたいですね」。

◆農業に対する課題と今後の活動
一方、優治さんも収穫量や出荷量のさらなる増加を目指し、研修の受講や他の農業者のほ場見学、近隣農家との交流や情報交換を行い、仲間を増やしています。今後の栽培計画、販路については、
「近年気温が高くなる時期が早まっているため、出荷量を安定させるため、暑さ対策をどのようにしていくか検討しています。販路については、昨年直売を始めたので、近所の人が気軽に買いに来てくれる場所になれば良いなと思っています」。
また、農業に対する課題については、
「離農する方が増え、耕作されていない農地も増えています。現在二人で作業をしているため、規模を拡大したいと考えても二人でできる量に限りがあります。今後は、将来を見据えて、農業をつなぐことのできる仲間を増やし、どうやって規模を拡大していくか考え、挑戦していきたいですね」。
二人三脚で農業に向き合う三澤さんご夫妻。今日も大切に育てた野菜を収穫し、出荷しています。

◆最後に質問! 飯豊町の好きなところは?
優治さん:人口が減ってきている中で、飯豊町には挑戦することができる環境や魅力があるところです。
恵美さん:季節ごとに色々な表情を見せてくれるところや人当たりが良く適度な距離感があるところです。

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