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自治体の皆さまへ

東京飯豊会からふるさとの皆さまへ 新年のごあいさつ

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山形県飯豊町

皆さま新年おめでとうございます。
政治では石破内閣が誕生して公約の地方経済の活性化が期待され、また飯豊町では新しく嵐町長が誕生して、町の更なる発展が望まれます。
町の人口は毎年減少しています。昨年ふるさと中津川に帰省して感じたのは、空き家が目立ったことでした。建ってから150年から200年も経つ大きな曲がり屋、古民家としての歴史的な価値があり貴重な財産です。大きな木材を使い、豪雪にも堪えて、その中でいろりを囲んだ人々の暮らしがありました。曲がり屋は人と家畜が一緒に暮らし、豪雪の冬でも人も家畜も守られていました。今では家畜を飼う人がいなくなり、そこは作業場となっているようです。私の実家もその一つです。
人口減少の原因は家族単位での米作りは利益にならず若者が都市部へと移動してしまったからで、老人が多くなりますます過疎化が進んでしまいました。へき地として産業誘致は難しい現状です。
しかし、町には大きな森林資源が手つかずに残っています。緑豊かな森、空気中からCO2を吸収して人間が生きるために必要な酸素を作る。古くから日本人は優れた建築用材として用いてきました。価値のある素晴らしい森です。しかし、伐採や輸送は安い輸入材との競争から太刀打ちできない。思い切った国策として、国が木材の輸入制限をかけ、国産材の利用を促進したら、人々の働く産業が生き返り、町村が生き返ります。そんな未来が待たれます。

東京飯豊会会長 山口弘二(やまぐち・こうじ)
1938年飯豊町大字宇津沢生まれ。前職は(株)本田技術研究所主任研究員。埼玉県所沢市在住。
2010年4月 東京飯豊会会長就任

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