◆飯豊町議会自主研修会
1月10日、町民総合センター「あ~す」において、飯豊町議会自主研修会が行われ、約40名が参加。山形大学人文社会科学部山田浩久教授が『少子高齢化社会における飯豊町の課題』と題し、講演しました。
山田教授は「日本では、1950年に第一次ベビーブーム(団塊の世代)、1975年に第二次ベビーブーム(団塊Jr世代)となり子どもが多く生まれたが、女性の社会進出、教育費の増加などの理由から第三次ベビーブームは発生しなかった。団塊の世代が65歳以上となる2015年を高齢化元年と呼び、団塊の世代が75歳以上となる2025年は2025年問題と言われる。高齢化問題のピークは2040年と言われ、それ以降は高齢者のみならず、人口が減少する。山形県では2020年が2040年問題の年と言われており、国にとって20年後の問題でも山形県では今対策しなければならない問題である。飯豊町では1980年代に生まれた方が多く、その方々が2040年を支えるキーパーソンとなる」と話しました。また、「人口が減少しても消費活動や商業活動の水準を維持し、地域内総所得を減少させない相対的成長が住民のために必要である。推計では、2040年に飯豊町の人口は4000人台となる。人口減少が住民の負荷にならないようにするにはどのようにすれば良いのかを考える必要がある」と人口減少に合わせた対策の重要性を訴えました。
参加者は「飯豊町にあてはめた内容で分かりやすく説明してもらい勉強になった」と感想を話してくれました。
◆菅笠(すげがさ)作り体験in中津川
1月18・19日、1泊2日の日程で関係人口創出ツアーが開催されました。ツアー名は「菅笠作り体験in中津川」。過去のツアーに参加したことがある方や、飯豊町や菅笠作りに興味を持った4名が参加し、菅笠作りを通じて飯豊町を体験しました。
菅笠生産組合の髙橋力夫会長から菅笠の歴史について話を聞きながら、一人一つの菅笠を作りました。今回は農家民宿庄太郎の伊藤よしさん(岩倉)から笠縫いを教わりました。
第1工程は骨組みに糸で一本一本スゲを足していくものです。慣れない作業に出だしから悪戦苦闘。力加減や指の使い方が難しく、先生の手さばきを見てもなかなか同じようにはいきません。第2工程では少しずつスゲをすくい、時々スゲの本数を減らしながら縫いました。夕食後も縫い進め、なんとか完成。「大変な作業だ」「花笠まつりの見方が変わる」「自分の作った笠で花笠まつりに出てみたい」と感想を話してくれました。
菅笠作りに苦戦したものの、2日間晴天の中、飯豊山がくっきりと見え、民宿での食事や雪景色、町の伝統など、飯豊町を存分に堪能していただきました。
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