■日韓知事会議が6年ぶりに開催
昨年11月1日、長崎知事を含む日本側11人、韓国側5人の知事・市長が参加する日韓知事会議が河口湖音楽と森の美術館(富士河口湖町)で開催され、「少子高齢化」「地方創生」「日韓の自治体間の協力」をテーマに、日韓の地方行政が抱える共通課題について意見交換が行われました。また、将来にわたる友好関係の深化・発展につながる機会となり、山梨県や次世代にとって意義のある会議となるよう日韓高校生を招待しました。
6年ぶり7回目の開催となった今回の会議では、これらのテーマが日韓地方政府にとって喫緊かつ重要な課題であるだけでなく、国の将来を左右する課題であること、また、粘り強く継続して取り組むべきものと確認し「未来を見据え、日韓の地方政府をけん引するリーダーとして、協力し知恵を出し合い解決に向かって力強く一歩を踏み出す」とする共同声明を発表しました。会議において、長崎知事は、グリーン水素を安心・安全に製造する世界最先端技術と評価される「やまなしモデルP2Gシステム」の国内外への展開による脱炭素社会の実現に向けた貢献や、富士五湖地域に世界中から企業、芸術団体や学術団体などが多数集まり、共同して世界が直面する諸課題を解決するための国際プロジェクト「富士五湖グローバル・ビレッジ」について説明し、参画を呼びかけました。
会議前の交流事業では、米倉山電力貯蔵技術研究サイト(甲府市)において、韓国の知事と市長に対して「やまなしモデルP2Gシステム」を紹介しました。また、植樹活動を通じた国際交流を行うために創設した「世界の森やまなし」(鳴沢村)において記念植樹を行い、長崎知事は「植樹した木が根を張り、力強く成長する姿は両国の友好関係の強化・深化、未来の世代に伝える希望の象徴。今後のさまざまな分野における交流の活性化を期待する」とあいさつしました。
なお、次回の日韓知事会議は、令和7年に韓国で開催される予定です。
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