■富士山周辺を芸術・文化・学術の中心地に!
ー富士五湖グローバル・ビレッジ構想ー
富士五湖地域を、自然豊かなリゾート地と首都圏機能が融合した先進的地域「自然首都圏」へと発展させるため設立された「富士五湖自然首都圏フォーラム」。この活動の一環として、昨年10月、海外諸国・団体の参画の下に、国際的な芸術・文化・学術の活動を行う場である「富士五湖グローバル・ビレッジ」を創出する構想が、新たに動き始めました。
◇フォーラムの活動が新たな展開に
自然首都圏の実現に向けて活動する五つのワーキンググループ(WG)の中の「グローバル富士五湖WG」「アートシティ富士五湖WG」「富士五湖アカデメイアWG」の三つのWGが協議を進める中から生まれてきたのが、この「富士五湖グローバル・ビレッジ構想」。芸術、文化、学術の活動を通じて富士五湖地域と世界の結び付きを深め、広げていくものです。
具体的には、この富士五湖地域で、世界中のさまざまな国や自治体、芸術・文化団体、学術・教育団体、NPOや非政府組織(NGO)、企業や起業家などと共に、さまざまな国際イベントやプロジェクトを実施していきます。
この構想の実現のために、フォーラムの会長であり、山梨県の顧問でもある田坂広志さん(21世紀アカデメイア学長)が、海外に有する幅広いネットワークと人脈を生かし、県の各部局とも連携し、海外諸国・団体との提携を次々と結んでいます。すでに、海外の提携団体のために、地域での活動拠点となる「富士五湖共同オフィス」を河口湖畔に設けています。
また、富士五湖周辺の身延町、西桂町、忍野村、山中湖村、鳴沢村、そして富士河口湖町の6町村も、このグローバル・ビレッジに参画を決めており、海外提携団体への施設の提供やイベントの共催など、全面的な協力と支援を約束してくれています。
◇アートイベントや国際会議が始動
このフォーラムとビレッジには、すでに、米国カリフォルニア州から自治体や大学、研究所や財団など10の団体が参画を決めており、今年4月には、Fuji(フジ)-California(カリフォルニア)Young(ヤング)Artists(アーティスツ)Cross(クロス)over(オーバー)Expo(エキスポ)という芸術祭と、Fuji(フジ)-California(カリフォルニア)Youth(ユース)Leadership(リーダーシップ)Summit(サミット)という国際会議を開催します。いずれも、これからの時代に活躍する若い世代が世界中から集まるイベントであり、県内からも高校生、専門学校生、大学生などが自由に参加できます。
◇アートは世界共通言語富士五湖地域を拠点に世界へ
グローバル・ビレッジには、韓国やオマーン、ブラジルなど、現在、20を超える海外諸国・団体が参画を検討しており、今後、ブラジルとの映画祭など、さまざまな国際イベントが動き出す計画です。こうして富士五湖地域がアートの中心地になると、国内外から多くの若手芸術家が集い、互いに刺激し合う中で、世界から注目される素晴らしい作品が生み出されるでしょう。そして、これらの芸術家と県内の青少年が交流し、その作品に触れることで、本県から世界に羽ばたくアーティストが誕生していくでしょう。
さらに、アートは世界の共通言語でもあり、言葉の壁を越えてメッセージを交換できます。それは、県内の青少年が、たとえ英語が不得意でも、アートを通じて、世界の青少年と結び付くことができることを意味しています。
◇富士五湖自然首都圏フォーラムとは
このフォーラムでは、令和4年12月の設立以降、産官学の参画団体が共に活動を展開し、日本最大級の総合美術展を主催する「日展」との連携など、多様な取り組みが進んでいます。
冒頭の三つのWGに加え、フォーラムの全体ビジョンを検討する「自然首都圏構想WG」、環境に配慮した交通手段への移行を目指す「富士五湖グリーンモビリティWG」など、現在、五つのWGが活動しています。
県は、このフォーラムを基盤として、富士五湖地域を世界から注目される自然首都圏へと発展させ、県全体のさらなる魅力向上を目指して取り組みを進めていきます。
[富士五湖グローバル・ビレッジ構想の将来像]
ビレッジに参画する海外諸国・団体と協働し、富士五湖地域でさまざまな国際イベントやプロジェクトの実施、国際学会や国際会議の開催、人材の国際交流などの実績と経験を積み上げていきます。
↓その先に…
富士五湖地域に、各国の大統領や首相をはじめ、世界のトップリーダーが集まる「ダボス会議」等を開催できる大規模な国際会議場を建設し、その周辺にイベント広場、ホテル、レストランなどを整備する構想を描いています。どうぞご期待ください!
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