◆身近な地域でパラスポーツを楽しむために
県では、年齢・性別・国籍、そして障害の有無を問わず、誰もが個性と能力を発揮し活躍できる共生社会の実現を目指しています。さまざまな背景を持つ方の議論から生み出される「集合知」は、社会の変化に柔軟に対応し持続的な地域社会をつくるために必要不可欠です。そのためには、障害のある方が参加しやすい環境づくりも非常に重要で、スポーツの分野も例外ではありません。
そこで県では、パラスポーツ活動や情報発信を行う拠点「やまなしパラスポーツセンター」の整備を進めています。既存のスポーツ施設は、障害のある方が実際にスポーツをしたくてもなかなか予約できず利用しにくいという声がありましたが、センターでは障害のある方の活動を支援するとともに、利用を優先することで活動場所の不足を補います。令和6年度中の供用開始を予定しており、日本パラスポーツ協会が認定するパラスポーツセンターとしても登録される見込みです。
このほか、7種目のパラスポーツが楽しめる「パラスポーツやってみるじゃんフェスティバル」の開催や、知見のある職員の派遣により、市町村のパラスポーツ普及にも取り組んでいきます。
さらに、市町村や関係団体で構成する会議を設置してさまざまな情報共有を行うほか、専門性を高めていくための県の体制整備も検討します。
スポーツは日常生活に活力をもたらす原動力になります。県はこれからも、障害の有無にかかわらず、誰もがスポーツに参加し、楽しむことができる環境整備を進めていきます。
■ちょっとトレーニングしていきませんか?
コロナ禍でのスポーツ大会やイベントの中止、また外出自粛などの理由で体を動かす機会が減ったと感じている方も少なくないのではないでしょうか?
ちょっとそこまで行くついでに軽く運動できたら…。県が推進する「ちょいトレ」プロジェクトは、こんな思いから始まりました。運動習慣から遠ざかった人でも気軽に運動を楽しむきっかけになるよう、小瀬スポーツ公園(甲府市)や森林公園金川の森(笛吹市)などの県立公園のほか、17の市町村立公園にも簡易な健康器具を設置しています。ぜひご利用ください。
問い合わせ先:スポーツ振興課
【電話】055-223-1545【FAX】055-223-1578
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