■[01アート]日本最高峰の作品 富士五湖地域に集合 県内初の展覧会開催
日本最大級の美術展を開催する日展の会員による展覧会「アートシティ富士五湖プロジェクトー日展の美ー」が、河口湖美術館(富士河口湖町)で7月から3カ月にわたり開催されました。
このイベントは、県と富士河口湖町、そして日展が、富士五湖地域を国際的なアートシティとすることを目指した取り組みの一つです。自然豊かなリゾート地と首都圏機能が融合した先進的地域「自然首都圏」へと発展させる組織「富士五湖自然首都圏フォーラム」(本部/山梨県)の活動の一環として、初めて開催されました。
展覧会では、日本画や洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門の作品が約100点展示されました。期間中には、子どもが本格的な日本画に挑戦するワークショップも開かれました。
日展の会員になるのは芸術家でも狭き門とされています。その会員らによる最高峰の作品を間近で鑑賞できる貴重な機会となりました。
県では、富士五湖地域を、芸術家が交流して次々と作品が生み出されるような魅力と価値のあるアートの中心地としていきます。
■[02先端技術]新事業への挑戦 無人店舗オープン 人手不足解消にも一石
今年7月、レジを通らずに買い物ができる無人店舗が、まるごとやまなし館(県防災新館1階)内にオープンしました。営業は午前9時から午後9時までで、年中無休です。
事前にスマートフォンアプリにクレジットカード情報を登録しておき、店内で商品を手に取って店を出ると、自動で支払いが完了します。
店内18個のカメラと商品棚の重量センサーが人と商品の動きを捉え、人工知能(AI)が商品の購入を認識する仕組みとなっています。
この店舗は、県が推進する、企業が外部のアイデアや技術を取り入れることで新しい製品やサービスを創出する取り組み「オープンイノベーション」の一環として生まれました。県内を拠点にサービス業を展開する株式会社アルプス(昭和町)が運営し、新興企業(スタートアップ)のCloudpick Japan株式会社(東京都中央区)が持つAIによる画像認識技術が活用されており、人手不足の解消にも役立つと期待されています。
県では、今後も県内企業が持つリソースとスタートアップが持つ独自技術をつなげ、新事業への挑戦を支援していきます。
■[03魅力発信]果実のトップセールス 東京と京都で
県と県農畜産物販売強化対策協議会(中澤昭会長)は、7月に東京都中央卸売市場・大田市場(東京都)、8月に京都市中央卸売市場(京都府)で、県産のモモとブドウをPRするトップセールスを行いました。長崎知事や中澤会長らが市場関係者に手渡ししました。
長崎知事は大田市場のトップセールスで「山梨県の果実は匠の技によりつくられた芸術品。お客様に手に取って喜びを感じ、召し上がって幸せを感じていただきたい」と、県産果実の消費拡大を呼びかけました。
トップセールスは、毎年果実の旬の時期に合わせて、県内JAグループと県で組織する協議会が連携して開催しています。県では今後も、県産農畜水産物などの魅力を積極的に発信し、やまなしのブランド価値向上を図っていきます。
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