■ドラえもんのしずかちゃん
私が男女共同参画推進委員会に参加しようと思ったのは、広報うえのはらに掲載されていた男女共同参画推進委員募集のお知らせを目にした時に、この委員会がどのような目的で設立されて、どのような活動をしているのか興味を抱いたのがきっかけとなりました。
なぜそのような思いに至ったのか。それは、幼い頃の私が知っていた社会は、男女が区別されており、それを不公平だと感じていたからです。そんな私の漠然とした思いを、端的に言語化して、発信しておられる、ハーバード大学医学部のアソシエイトプロフェッサー兼マサチューセッツ総合病院小児うつ病センター長の内田舞医師のお話をご紹介したいと思います。
内田医師は、日本の女性の理想像はドラえもんのしずかちゃんではないかと提唱されています。しずかちゃんは、勉強が出来て優秀で、人付き合いも上手で優しいのに、いつも控えめで、決してリーダーシップを発揮することはない、それが日本女性の典型のように感じたそうです。女性自身がその生き方を選択するのであれば良いのですが、その選択以外には無いように感じられる社会は問題であるとおっしゃっています。そして、日本でキャリアを築きながら、総合的な幸せを得られる姿が想像できなかったということでアメリカに渡ったそうです。
このように優秀な女性医師が、日本での活動を選択できなかった社会背景は、私が感じていた不公平さと同根であるように思います。誰もがそれぞれの責任の下、キャリアと幸せを自由に選択できる、そんな社会の実現のために、一個人として何が出来るのかを考え、そして行動してゆきたいと思います。
問い合わせ:市男女共同参画推進委員会(総務課総務担当内)
【電話】62-3117
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