◆睡眠の病気
皆さんこんにちは。今回は、睡眠の病気についてお話します。
高齢者の睡眠外来で多いご相談は、断トツで「眠れない」です。しかし、「眠れない」は意外に曲者。寝つきが悪いのか、途中で起きるのか、早く起きるのかなどなど…それに加え、昼間にその人なりの生活が送れているかも確認することが、診断には大切になります。夜眠れない症状があるのに、昼間の生活に困っていない人は少なくありません。
細かい話になると混乱すると思いますが、昼間の生活にそこまでお困りでないなら、多少、夜の睡眠の質が悪くても『不眠症』の診断基準に当てはまらないかもしれません。眠れないからいきなり薬を試すのではなく、床とこに入る時間や、床とこにいる全体の時間の工夫だけで夜の眠りが改善することもあります。
しかし、急に睡眠のリズムを変えたり、毎日飲んでいた睡眠薬を急にやめることはおすすめできません。少し気になるようであれば、気軽にご相談ください。
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