◆今月のテーマ 食塩の摂りすぎは万病の元!!
○山梨県民の食塩摂取量
令和4年度に山梨県が実施した「県民栄養調査」の結果で、山梨県民の食塩摂取量の平均値(20歳以上)は、男性が11.4g、女性が9.8gでした。これは、山梨県の健康増進計画である「健やか山梨21」に定める食塩摂取量の目標値である「8g未満」に比べ、2~3g多い結果となっています。
さらに、県民栄養調査をみると、食塩摂取量が8g以上の人は、しょう油、みそ、塩、その他の調味料からの食塩摂取が多く、濃い味を好む人は食塩摂取量が多くなることがわかります。
○薄味に慣れましょう
県民栄養調査の結果からわかるように、食塩摂取量を減らすためには、調味料の使用量を減らすことが最も効果的です。
一般的に、味の濃さには1週間から10日くらいあれば慣れると言われています。普段から使う調味料を減らして、はじめは少し薄いと感じても、1週間程度我慢して続けてみてください。きっと味の薄さが気にならなくなるはずです。
また、酢やゆず・レモンなどの柑橘類の酸味、こしょうやとうがらし、スパイス、ハーブなどの香辛料、ねぎやしょうが、みょうがなどの香味野菜を使うと、調味料を減らしてもおいしく感じます。我慢と工夫で薄味に慣れましょう。
○減塩のすすめ
「食塩を取り過ぎると高血圧症になりやすい」ということは、多くの人が知っていることだと思いますが、実は、食塩の摂りすぎによる弊害は、それだけではありません。
高血圧症になると、脳卒中や心臓病などの動脈硬化を原因とした病気の発症リスクが高くなります。
また、腎臓にも負担がかかり、腎機能の低下から人工透析が必要になる場合もあります。
さらに最近では、食塩の摂りすぎが認知症のリスクを高めるとも言われています。まさに、食塩の過剰摂取は万病の元なのです。
これからも健やかな人生を送るために、今から減塩することをおすすめします。
○ご家庭の味の濃さを確認しましょう
市では、「私たちの健康は、私たちの手で~のばそう健康寿命、つなごう郷土の食~」をスローガンに、バランスのとれた食生活の定着を目的として「上野原市食生活改善推進員会」を設置し、地域ぐるみのより良い食習慣づくりのため、さまざまな活動を行っています。
この推進員会では、「減塩普及啓発活動」として、毎年、各ご家庭を訪問し、汁物の塩分調査を行っています。ご家庭の汁物の味の濃さを知りたい人は、ぜひご利用ください(お近くの推進員、または子育て保健課医療保健担当までお問い合わせください)。
問い合わせ:子育て保健課
【電話】62-4134
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