◆選ぶ権利
今でこそ性別による違いがないことが当たり前の選挙権ですが、歴史を振り返ってみると、それが当たり前ではない時代があったということが分かります。
1890(明治23)年、日本で初めての選挙である「衆議院議員総選挙」が実施されました。その際に選挙権があったのは、満25歳以上の直接国税を15円以上納めている男性で、当時の人口の約1%程度だったそうです。
1925(大正14)年には、納税要件がなくなり、満25歳以上の男性すべてに選挙権が認められましたが、女性には認められませんでした。その背景には、女性の社会的地位が低く、男尊女卑の考えが根付いていたことがあります。そのことに異を唱えた女性たちの活動のおかげで、女性にも選挙権が認められたのは1945(昭和20)年のことです。その際に選挙権年齢も満20歳以上に引き下げられました。
それから70年後の2015(平成27)年には、少子高齢化が進む中で、若い世代の意見をもっと政治に反映させるため、選挙権年齢が満20歳以上から満18歳以上に引き下げられました。
さまざまな年齢の、さまざまな人の意見を反映させるために、先人たちによって切り開かれた「自分自身で選ぶ権利」を行使することが大切なのだと思います。
問い合わせ:市男女共同参画推進委員会(総務課総務担当内)
【電話】62-3117
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