戦国時代
history No.42
関原峠砦(とうげとりで)
中央市に砦があった!?
豊富郷土資料館の調査で、関原の山中に砦の遺構が確認されました。砦は、敵が攻めてくるのを防ぐために設けられた小規模なお城のような施設です(写真:外部からの侵入を防ぐ土塁(どるい))。
確認されたのは、兵士を配置したり物資を保管したりするために山の尾根を平らに造成した曲輪(くるわ)スペース、尾根上の道を堀で通りにくくした堀切(ほりきり)、山の斜面を移動しづらいように等高線に対して直角に堀を掘った竪堀(たてぼり)など、敵の侵入に備えるための高い防御意識の痕跡でした。
関連して、甲府市中道から中央市・市川三郷町までの約6kmの尾根上に堀や土塁などが点々と存在することもわかりました。戦(いくさ)というとどこか遠いところで行われたことのように思ってしまいますが、市内山中には確かにかつての戦の名残を見ることができます。
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