室町時代末〜戦国時代
history No.44
◆二又(ふたまた)第1遺跡のお墓
私たちの大先輩が地面の下から現れました
二又第1遺跡(成島地区)は今から約600年前の遺跡で、溝で囲まれた屋敷地が集まってムラをつくっています。山梨県埋蔵文化財センターが令和5年7月から行っているB区の発掘調査では、お墓が10基発見されました。
ST7木棺墓(もっかんぼ)は、縦70cm、横50cmの長方形で深さは25cm、板材を組み合わせてつくられていました。底には、横板が3枚渡され、それに直行するように竹が何枚も敷かれています。
埋葬された人は、頭を北にして、顔は西を向き、膝を折り曲げて窮屈そうに埋葬されていました。棺(ひつぎ)の脇には、素焼きのお皿が2枚、その間に香炉(こうろ)が逆さに置かれており、埋葬の際に儀式が行われていたことが推測されます。
私たちの大先輩はどんなお葬式で送られたのでしょう。
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