平安時代
history No.45
◆大鳥居宇山平遺跡(うやまだいらいせき)のお墓
今度は、私たちの大大先輩が地面の下から現れました。
大鳥居宇山平遺跡(大鳥居)で1月から3月に実施された発掘調査で、今から約1400年前の古墳が発見されました。直径が約16mの円墳ですが、中心には大小さまざまな石を使った立派な石室(せきしつ)が残っていました。
石室は古墳の主(あるじ)を埋葬する施設で、本来は石を積んでつくられた壁や天井があったはずですが、それらは古墳の盛り土とともに後の時代に削られてしまったと思われます。残っていた大きな石で長方形に囲まれた中は、長い年月で風化して粉のようになってしまった骨が散っていました。形は残っていませんが、確かに人が埋葬されていたことがわかります。
立派な石室なので副葬品(ふくそうひん)も立派だったと思われますが、何も出てきません。どこへ行ってしまったのでしょう。
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