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歴史が真ん中

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山梨県中央市

大正~昭和
history No.52

◆犂(すき)
草木が目覚める春、田んぼもそろそろ起きる時です

3月を過ぎると各地で田んぼの準備が始まります。田んぼの土を掘り起こして空気を入れ、わらをすき込んだりして土を柔らかくする田おこしの作業です。
豊富郷土資料館に展示されている犂は全長約150cmの木製で、牛馬に引かせて田畑を耕す道具です。「上田犂」という文字が犂と牛馬をつなぐ部材の側面にあり、長野県上田市の上田犂製作所でつくられたものということがわかります。
土を掘る部分には鉄製の刃先が取り付けられ、この部分が土の中に入り、土を掘り起こしながら進みます。この田おこしの作業は、人の手で鍬(くわ)や鋤(すき)を使う重労働だったため、牛馬を原動力とする犂の普及は画期的でした。
古くは平安時代の記録にも登場しますが、動力耕うん機の普及する1960年代まで広く使われていました。覚えている人も多いのではないでしょうか。

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