■自分と大切な人の未来のために、がん検診を受けよう
―検診はゴールではなくスタートです―
日本では、がんは30年以上にわたって、死亡原因の第1位で、国民の2人に1人ががんになると言われています。がんは早期発見できれば治る可能性が高くなるため、定期的にがん検診を受けることが大切です。検診で異常が発見された場合は、必ず精密検査を受ける必要があります。
総合健診で精密検査が必要になった方の受診率を見ると、乳がん検診は91・4%とほとんどの方が精密検査を受診していますが、大腸がん検診の精密検査受診率は76・8%と低い状況です(図1)。大腸がんは他のがん検診に比べても精密検査受診率が低い傾向にあります。大腸がん検診は、便に血が混じっていないかを検査します。便が硬いと切れ痔などの原因となり、便に血が混じってしまう可能性があります。便を柔らかくするように、日頃から食物繊維や水分をよく摂って腸内環境を整えておきましょう。
(図1)
令和3年度精密検査が必要となった人の精密検査受診割合とがん発見率
■精密検査は怖がらずに受けることが大切
精密検査を受けた方のうち、乳がん検診では9.5%、大腸がん検診は3.7%の割合でがんが見つかっています。令和3年度に大腸がんの精密検査を受けていない人は89人ですが、そのうち約3人はがんである計算になります。
精密検査を受診せずに放置すると、がんの発見が遅れる可能性があります。また、進行したがんの治療のため、普段の生活への影響が出ることが考えられます。がんの初期のステージIの段階で発見できれば、死亡のリスクは大幅に減ります。がん検診の受診はゴールではありません。病気の有無をはっきりさせ、治療や、健康な将来につなげるためのスタートと言えます。
総合健診では、胃がん検査や肺がん検査など各種がん検診を受けることができます。春の総合健診は、6月26日が最終日です。ご希望の方は健康増進課までご連絡ください。また、国保人間ドックと子宮頸がん検診はインターネットからでもお申し込みいただけます。
健康づくりの第一歩は、自分の体の状態を知ることです。定期的な健康診断を受け、自分に合った健康づくりをしていきましょう。
問合せ:健康増進課
【電話】42・1335【FAX】42・1123
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