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自治体の皆さまへ

身体と、向き合う Vol.3

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山梨県北杜市

■皆さんの血管はお元気ですか?
高血圧症、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病には共通点があります。
一つ目は、「気づきにくい」ことです。血圧やコレステロール値は高くても自覚症状がなく、糖尿病も初期には無症状です。
二つ目は、「合併症を招きやすい」ことです。放置すると、脳卒中や心筋梗塞の危険が高まります。
さらに、これらは相互の関係性が深く、「いくつも重なりやすい」という特徴があります。
昨年度の総合健診で基本(特定)健診を受けた人の結果です。(図1)

血圧値や糖代謝(血糖値やHbA1c)は、年齢が上がるにつれて要精密検査に該当する率が上がり、40~74歳は該当者が1割であったのに比べ、75歳を超えると倍の2割になります。
血圧値や血糖値、コレステロール値が高いにも関わらず、そのまま放置すると血液はドロドロ状となり、血管壁に付着し、動脈硬化が進みます。
また、動脈硬化で柔軟性に欠けた血管では、ドロドロ状の血液を全身に送るための圧力が必要であり、高血圧へと進行することになります。
血圧値や血糖値をしっかり把握し、長期にわたって血管に負担をかけず、生活習慣病が発症しないよう予防対策に取り組むことが必要です。
市では、高血圧症、糖尿病、慢性腎臓病に対する重症化予防対策を実施しています。
昨年度の総合健診の結果では糖代謝値では12・7%、血圧値では28・4%の方が要経過観察となっています。(図2)

総合健診後の結果報告会には、まだ治療が必要ではない要経過観察となった方にもお越しいただき、保健師や管理栄養士とともに日常生活を振り返り、生活の改善目標を立てています。
生活の中でできることをイメージして、その人に合った無理のない目標としていきます。
例えば、
(1)自宅で血圧測定を習慣化し、普段の血圧値を知る
(2)日常生活の中でこまめに体を動かす
(3)主食・主菜・副菜をそろえて食べる
(4)ストレスを溜めないよう、上手に気分転換を図る
(5)睡眠時間をしっかりとる
これらの生活習慣は、血管を元気にするための大切な取り組みで、継続していくことで生活習慣病を予防します。
また、相互に影響し合っているため、血糖値やコレステロール値が下がれば、高血圧症も解消されることが期待されます。

◇Check
ー保健師・管理栄養士からのひとことアドバイスー
自覚症状だけで判断せず、ぜひ血液データでご自身の血管の健康度を確認しましょう。
健診を受けることがゴールではなく、スタートとしてご活用ください。

問合せ:健康増進課
【電話】42・1335【FAX】42・1123

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