◆「南アルプス市産フルーツ」のおいしさを知ってもらうために
南アルプス市では、平成27年度から南アルプスブランド戦略事業を立ち上げ、南アルプス市産のフルーツの認知度を向上させる取り組みを行っています。その活動内容を一部紹介します。
◇「トップセールス」
南アルプス市産のフルーツを宣伝するために、市長およびJA南アルプス市組合長が市場関係者にむけて、合同でトップセールスを行っています。
トップセールスでは、市場関係者に、本市の魅力やフルーツ生産にあった地域の特徴などを説明のほか、試食宣伝を行い、南アルプス市産のフルーツの味や品質を実際に体験してもらうことで、販路拡大を図っています。
コロナ禍で長らく中止を強いられていましたが、昨年度から規模を縮小しながら再開し、今年度は東京都の大田市場にて、貴陽(大玉すもも)、シャインマスカット、そして、あんぽ柿を宣伝することができました。
◇南アルプス市産のフルーツを身近に
より多くの方々に南アルプス市産のフルーツを、気軽に食べていただけるように、平成30年度から、JA南アルプス市や企業に協力いただきながら、市産のフルーツを使った商品開発を行っています。
まず、東京都を中心に28店舗を展開している「株式会社メルヘン」のサンドイッチに「貴陽・黄金桃・シャインマスカット・あんぽ柿」を使った新メニューを開発していただきました。
特にシャインマスカットを使ったサンドイッチは、4年間で11万個以上の販売を記録しました。
また、令和元年度から販売している、あんぽ柿を使ったサンドイッチは、甘みが強いあんぽ柿をさっぱりとした生クリームに合わせることで、誰もが食べやすい商品となり、販売数を年々増やしています。
さらに、令和4年度には貴陽を使ったサンドイッチ、今年度は黄金桃を使ったサンドイッチの販売が始まり、どの商品も好評をいただいています。
次に、千葉県富津市にある観光牧場「マザー牧場」に協力をいただき、オリジナルソフトクリームに南アルプス市産シャインマスカットを使った商品を開発していただきました。
マザー牧場は、三井アウトレットパーク木更津や東京タワー等、首都圏を中心とした集客力がある施設に7店舗を展開しています。
新鮮な牛乳から生まれたソフトクリームに南アルプス市産のシャインマスカットを組み合わせることで、美しい見た目と食べ応えがある商品となり、多くの店舗で人気を集めています。
さらに、今年度は南アルプス市産のあんぽ柿とソフトクリームを組み合わせた、和風な新商品の販売も始まりました。
また、南アルプス市のフルーツを知ってもらうとともに、ブランド化を推進していくため、令和4年度から、伊勢丹立川店で貴陽の特別販売会を始めました。初めての試みにも関わらず、完売するほどの大きな反響をいただきました。
今年度の販売会では、はじめてお買い上げいただく方だけではなく、昨年度もお買い上げいただいたお客様にもお越しいただけました。
特に一度に16個も購入されたお客様は「去年購入してとてもおいしかった。今年は知り合いに配る分と自分たちで食べる分を買いに来た。食べきってしまったら、また買いに来ます」と笑顔で話していただいたことが印象的でした。
貴陽の特別販売会の売り上げは前年度の約3倍となり、貴陽の品質の高さ、魅力を再認識しました。
◇「フルーツなら南アルプス市産」
今回紹介させていただいた南アルプスブランド戦略事業を通じて、沢山の方々に、南アルプス市産のフルーツのおいしさを伝えることができました。
今後も、この事業を継続していくことで、さらなる市のフルーツ販売路の拡大やブランド化に向けて取り組んでいきます。
問合せ:農政課
【電話】282-6207
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