[特集]親の背中出前講座(増穂中学校)

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◆こどもたちよ　スマホもいいが　今日は　親の背中を見てほしい
6月24日(土)、増穂中学校において、「親の背中出前講座」が開催されました。
これは、PTAの実行委員会が企画から運営まで行い、子どもたちに、保護者の方々が、いま伝えたい思いを特別講師となって授業を行う、というものです。
この講座は増穂中学校の特色ある教育の一環で、今年で17回目となります。新型コロナ感染症の影響で、昨年3年ぶりに開催され、今年は4年ぶりに一般公開されることとなりました。
各クラスの保護者が特別講師となり、ご自身の仕事での経験や、これまでの人生での経験を生かし、生徒たちに伝える授業は、普段の授業とはひと味もふた味も違った様子でした。普段ではなかなか聞けない話や体験をとおして、親の背中をみる機会となりました。
スマホやタブレットの普及により、わからないことは、『検索』することで解決することが多くなりましたが、いま子どもたちが探している『答え』は、ご家庭での、何気ない会話の中に、あるのかもしれません。

◆親の背中講座
昔から『親はなくとも子は育つ』と言われ、知らず知らずのうちに、子どもたちは親や大人の背中を見て、成長してきました。しかし、子どもたちの育つ環境は大きく変化しました。子どもたちが育つ上で、大人が果たす役割、伝えられることは何だろうと、「親の一生懸命生きる姿や生きる知恵など」を意識して伝える場が必要だと考え、平成17年に親の背中出前講座がスタートしました。
今年度は、職業以外にもボランティアや地域で活躍している方など、範囲を広げ、講座が開かれました。

◇今年度の授業内容
1-1　消防業務について
1-2　“こうなればいいのにな”を見つけよう
1-3　契約とは何か～金銭トラブルの怖さを考えよう!～
2-1　ソーシャル・アクション～社会を変える　はじめの一歩～
2-2　ようこそマインドフルネスの世界へ
2-3　できっこないをやらなくちゃ～タイムマシンで5歳に戻ろう～
3-1　家族の絆を深める時間～Smile　特別な日を楽しもう～
3-2　豊かな生活の実現へ～思いや職業をつなぐ仕事～
3-3　愛する君たちへ～一人ひとりの命が宝物～
3-4　健口から健康に、そして健幸

◆大人になるって楽しいこと　楽しみながら生きてほしい
増穂中学校PTA「親の背中出前講座」実行委員会委員長　保坂直樹さん

◇実際に授業をされた感想をお聞かせください。
実行委員長なので、本来は講座を行うことは遠慮しようと思っていましたが、子どもたちに楽しんでもらいたい、いい時間を過ごしてほしいという思いで、引き受けさせていただきました。
短い時間でしたが、様々な工夫をちりばめながら、自分も楽しんで授業を行いました。はじめは不安もありましたが、クラス全員の笑顔がみられ、笑い声があふれる授業となりました。

◇この授業をとおして一番に伝えたいことは何でしたか?
食をとおして、生きることの楽しさを感じてもらいたいと考えました。食べることは、みんな誰もがすることです。正解も不正解もありません。どんどん発言して、みんなで同じ時間を楽しむ。そういったことを意識して授業を行いました。
生きることは難しいことです。いまの子どもたちは昔よりもっと難しいかもしれません。でも、大人になることをマイナスに考えず、親や大人の背中をとおして、楽しみながら、成長していってほしいと思います。
みなさん、楽しい時間をありがとうございました。

◆子どもの笑顔が親の原動力　今度は子どもたちの話を聞かせてほしい
学校中に笑顔があふれました。
物事はチャレンジしないとわからない
「親の仕事ってとても大変なんだ」
親ってカッコいいもんだな
「様々な仕事によって社会が成り立っているんだ」