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身の回りのジェンダーギャップ(富士川町 男女共同参画推進委員会)

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山梨県富士川町

6月21日(水)、世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)が、2023年版ジェンダー・ギャップ指数を発表しました。この指数は、「経済」「政治」「教育」「健康」の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。
日本の順位は、146カ国中、125位と過去最低で、主要7カ国(G7)では最下位となりました。分野別でみると「教育」と「健康」の値は世界トップクラスですが、「政治」と「経済」の値は深刻なほど下位に位置しています。
私たちの身近には、どのようなジェンダー問題があるのか。具体的な例をあげてみましょう。

◆日常生活でのジェンダー
「女の子は赤やピンク」「男の子は黒や青」などと性別で色を決める。「男の子だから泣かない」「女の子らしくおしとやかに」など、性別によって特性を押しつける。

◆家庭内でのジェンダー
「夫・妻」ではなく「主人・奥さん」と呼ぶ。子育ては母親の役目。男性は家庭内での立場が強く、家事をしない。介護などをするのは女性の仕事。

◆学校でのジェンダー
名簿やロッカーなどが男女で分かれている。男子は「~くん」、女子は「~さん」と呼ぶ。

◆職場でのジェンダー
雑用は女性の仕事。女性だけ制服がある。重要な役職、仕事は男性が担う。食事会などで男女で会費が違う。「女は出産をするから」と結婚、妊娠のタイミングで退職をすすめる。子どもが病気のときに男性が休むと嫌な顔をされる。

◆社会におけるジェンダー
区長は男性が務める。地域行事で男性は表に立ち、女性は裏方。男の子と女の子で景品などが違う。性別で参加できない行事がある。議員の割合は男性のほうが多い。「~長」とつく役職は主に男性が担う。

◆その他のジェンダー
「女社長」「女医」など女性のみ職業や役職に「女」が使われる。
「男(女)らしい」「男(女)ならでは」などという表現が使われる。

このように日常生活における何気ない性差別がジェンダー問題なのです。どのくらい当てはまることがあったでしょうか。
ジェンダー問題は長年解決に向けさまざまな人や団体が行動を起こしていますが、すぐに解決できるものではありません。
ジェンダーフリーな社会を目指すには、若い世代が声を上げることも大切です。ご家庭や学校で身近な社会問題について考えてみてください。

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