食でめざそう!家族のえがお

29／40

◆フレイル予防の取り組み
◇フレイルとは
フレイルとは、加齢とともに心身の活力が低下した状態で、「健康」と「要介護」の中間の段階を指します。
日本人は男女ともに平均寿命は世界のトップレベルですが、健康寿命は平均寿命より10年ほど短く、多くの人がこの期間を介護が必要な状態で暮らしています。しかし、早めに気付き、適切な対策を行うことで、要介護状態にならずにすむ可能性があります。いつまでもイキイキとした毎日を過ごすためにも、フレイル予防対策が重要です。

◇予防のための3つの柱
フレイルを予防するうえで欠かせないのが、栄養(食生活・口腔機能)、運動、社会参加の3つの柱です。これらは相互に関係し合い、どれか一つが不足するとバランスを崩してしまうため、この3つの柱を一緒に改善していくことが理想です。そのため、町では関係団体と連携し、フレイル予防対策に取り組んでいます。

◇地域での予防講座
地域の集いの場に出向き、食生活改善推進員・歯科衛生士・保健師によるフレイル予防講座を実施しています。
食生活改善推進員からは、フレイル予防のための低栄養予防の食事についての説明と、手軽にできる電子レンジを使った調理の実演を行いました。慢性的に栄養が足りなくなり、筋力が落ちると身体活動がスムーズに行えなくなる原因となります。主食・主菜・副菜がそろったバランスのいい食生活を意識しましょう。
また、歯科衛生士からは、お口の中のフレイル予防について、正しい歯磨きの仕方や、口腔機能を保つためのパタカラ体操など、自宅でできる口腔ケアについて説明しました。
今後は、理学療法士などから、運動面においてのフレイル予防講座を行う予定です。
社会とのつながりを保ち続けることは、外出のきっかけにもなり身体的にも精神的にもフレイル予防につながります。自宅にいることが多くなってきたと感じることがある方は、小さな用事を見つけて外出することを心がけましょう。

問い合わせ：福祉保健課　健康増進担当
【電話】22-7207