誓いの言葉

3／36

本日は、二十歳を迎えた私たちの門出にあたり、このような盛大な式典を開催していただき、誠にありがとうございます。

昨年は、「ワールド・ベースボール・クラシック」が行われ、日本が前回覇者のアメリカを破り、十四年振りとなる三度目の優勝を果たした年でした。日本人メジャーリーガーの大谷選手は、この大会でも史上初の二刀流で投打に大いに活躍しました。特に、決勝戦の九回のマウンドに上がった姿を見たときは感動し、鳥肌が立ちました。新型コロナウイルス感染症の影響がいまだ続くなか、こうして世界で活躍する日本人選手の勇姿に大いに励まされました。

一方で、世界の厳しい現状にも目を向けていかなければなりません。ロシアのウクライナ侵攻からまもなく一年半が経ちますが、死傷者数は両国合わせて五十万人近くにのぼり、終結はおろか、激化の一途をたどっています。このような出来事は、私たちにとっても無関係ではありません。私たちは有権者として、これから生きていく未来のために、世界で起こっている悲惨な出来事にも目を向け、考えていかなくてはならないと感じています。

私たちは今日まで、それぞれの二十年間を歩んできました。そして本日、晴れて二十歳としての第一歩を踏み出すことになります。それぞれ異なる人生を再び歩んでいきますが、私たちのふるさとは、ここ富士川町です。この町で得た経験や仲間との日々はかけがえのない物であり、宝物です。富士川町で育ったという誇りを胸に、強く生きていくことを約束し、誓いの言葉といたします。

令和6年1月6日
小山　夢翔
佐井　桜子