■被災地に希望を
◆令和6年 能登半島地震広がる支援の輪
令和6年元日。震度7を観測する未曾有の地震が発生しました。県内においても、最大震度3を観測するなど、強い揺れを感じました。
地震発生から2週間ほど経った1月19日。町内にある旧増穂商業高校グラウンドに、元気な声がひびきました。
甚大な被害を受けた石川県輪島市にある、日本航空高等学校石川。この高校の野球部の生徒たちが、甲斐市にある姉妹校の日本航空高校山梨キャンパスに避難してきました。選手たちは、空き教室に敷き詰められた段ボールベッドで共同生活を行い、授業は各自のスマートフォンを使い、オンラインで受講しています。そして、野球の練習は町内のグラウンドで再開させることとなったのです。
◇野球をしていていいのだろうか
「輪島市には、まだまだ苦しんでいる方たちが大勢いる。僕たちだけが、野球をしていて本当にいいのだろうか。」そんな自問自答を繰り返し、悩んでいたところ、家族の後押しを受け、避難所で山梨行きを決めた選手もいます。
そんな辛い思いを乗り越え、仲間との再会に喜び、野球ができることに感謝し、いま自分たちができることを精一杯がんばりたい、と力強く語ってくれました。
◇寄せられる多くの支援の申し出
旧増穂商業高校グラウンドにおいて練習を再開すると、テレビや新聞各社で報じられた直後から、町には、団体や個人の方から、支援を申し出る問い合わせが多数寄せられています。
炊き出しや飲み物、野球に必要な道具や、練習に不足していたものなど、何かできることはないかという声が、選手たちを後押しています。
◆富士川町から甲子園へ
◇夢のセンバツ出場へ
1月26日、日本航空石川ナインの元に、吉報が届きました。春の選抜高校野球大会出場が決定しました。被災した日本航空石川のキャンパスから、「能登空港キャンパスは我々が守るので、野球部のみんなは、甲子園で暴れてきてください。」とメッセージが届きました。
寶田(ほうだ)キャプテンは、「野球ができることに感謝し、前向きに頑張りたいです。僕たちが野球をすることで、被災地に希望を届けたいです。」と話してくれました。
◇一日も早い復興へ
町では被災地の一日も早い復旧・復興を願い、被災された方々を支援するため、義援金の募金箱を設置しています。
設置場所:
・富士川町役場
・富士川町立図書館
・道の駅富士川
2月1日時点で631,218円の義援金が寄せられ、日本赤十字社を通じて被災地へ送金させていただきました。
皆さまのご支援・ご協力を、引き続きお願いします。
問い合わせ:
募金に関するお問い合わせ…財務課 行政担当【電話】22-7201
支援に関するお問い合わせ…政策秘書課 政策推進担当【電話】22-7216
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