村民・WELCOMEカードをお持ちの方は、三島由紀夫文学館・徳富蘇峰館両館無料でご入館いただけます。
休館日:月・火曜日(祝日の場合は翌日)
開館時間:10:00~16:30(最終入館16:00)
■おすすめ作品紹介 三島の遺作『豊饒の海』シリーズ
『豊饒の海』シリーズは三島最後の長編小説で、平安時代後期に作られたとされる古典文学「浜松中納言物語」をモチーフにした輪廻転生の物語です。
貴族の世界を舞台にした恋愛を描く第1巻「春の雪」。若者の純粋な行動を描く第2巻「奔馬」。生の源泉を大胆に探る第3巻「暁の寺」。輪廻の本質を劇的に描く第4巻「天人五衰」の全4巻で構成され、第1巻の主人公から順に、次の巻の主人公に輪廻転生していくという物語になっています。
文芸雑誌『新潮』に、1965年9月号から1971年1月号まで連載され、1969年から1971年に単行本が、1977年には文庫版がそれぞれ刊行され、翻訳も世界各国で行われています。
三島の遺作である『豊饒の海』シリーズは、今もなお世界中で愛されています。読み方によって多様な解釈が可能な作品のため、研究者の中でも謎の多い名作です。晩年の三島が6年かけて執筆した作品を、ぜひご一読ください。
・三島由紀夫『春の雪―豊饒の海・第一巻―』(新潮文庫刊)
・三島由紀夫『天人五衰―豊饒の海・第四巻―』(新潮文庫刊)
問合せ:
三島由紀夫文学館【電話】0555-20-2655
徳富蘇峰館【電話】0555-20-2633
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