これまで富士山噴火の際は、甲州市へ避難するルートをとっていましたが、新たに道志村に協力をいただき、覚書を締結しました。これにより、避難時間の短縮と避難後の生活等の影響の軽減が見込まれます。
■山中湖村で主に対応しなければならない現象は「火山灰」「溶岩流」
※積雪時には、融雪型火山泥流もあります。次回以降紹介します。
◆火山灰
・岩石やマグマが細かく砕けたもの(直径2mm以下)が降ってくる現象
・乾燥時で10cm以上、降雨時3cm以上で二輪駆動車は走行不能
・基本的には屋内避難
◆溶岩流
・溶けた溶岩が地表を流れ下る現象
・山中湖村内への到達は、早い地域で3時間程度と予測
■避難対象エリアと避難のタイミング
富士山科学研究所吉本先生の講演資料より抜粋
※1:「観光客等」とは、観光客、登山者、別荘利用者(居所としている者を除く)、通勤・通学者等のための来域者など富士山周辺に生活の拠点を有する者
※2:ここで記載する避難行動要支援者は、自宅で生活する者を想定
※3:避難時期のレベルは、噴火警戒レベルを指す。
※4:第1次避難対象エリアと第2次避難対象エリアは山中湖村内の居住地には存在しないため省略しています。
■終わりに
火山災害はほかの災害に比べ、現象が多岐にわたり複雑ですが、正しく理解し、避難することによって、かなりの人的被害を軽減できる災害でもあります。会社や自宅がどの現象の影響範囲にあるかを確認し、災害時に落ち着いて避難できるようにしましょう。
10月15日に予定していた富士山噴火を想定した避難訓練は悪天候のため中止しました。
次回の訓練へのご参加・ご協力よろしくお願い申し上げます。
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