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村議会6月定例会ー村長所信・提出案件ー(2)

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山梨県山中湖村

■村長所信(抜粋)
◇令和5年度事業について(5つのビジョン)
ロシアのウクライナ武力侵攻や円安などによるエネルギー価格や物価の高騰の影響を受け、村民や村内事業者は、依然として厳しい状況におかれています。そのような状況の中、安心安全な村民生活の確保、経済回復や地域の活力を取り戻すため、私が就任以来掲げております5つのビジョンを更に力強く進めて参ります。
第一に観光経済への対策でありますが、観光客誘客誘致事業を今年度も継続して実施し、また、宿泊客の増大を目的にGOTO山中湖事業、スポーツ・文化合宿等再開支援事業、更に「チームラボ展覧会」による光の祭りをスケールアップし、紅葉まつりに合わせて実施して参ります。
GOTO山中湖事業は、昨年度同様に宿泊者に対し、宿泊割りとクーポン券を併せて2千円分支給するものであります。
スポーツ・文化合宿等再開支援事業は、村単独事業として実施し、現在は、平野旅館民宿組合や関係者と支援内容や事業期間等について協議を実施しております。
チームラボ展覧会は、本年度も地方創生推進交付金事業として実施いたします。昨年度以上の来場者を見込み、イベント会場や開催期間を検討しております。
観光イベントの実施は、集客状況に多大な効果を生み、観光経済にも波及効果があり、観光経済を循環させる呼び水としての必要施策であると考えております。
第二に少子高齢化への対策でありますが、少子化については、今や国全体の課題であり、本村でも出生数は減少し、危惧される状況であり、対策として、妊婦や子育て世帯が安心して出産、子育てができるよう、保育料の完全無償化も実施しております。保護者が安心して働ける環境づくりのため、保育の充実は、必要不可欠と考えております。
また、高齢化対策についても、本村の高齢化率は、県内でも高く、高齢者への健康増進に努め、生きがいのある事業を継続して参ります。
第三に教育環境の充実への対策でありますが、学校教育施設の整備については、中学校の外壁塗装修繕の実施やICTを活用した教育環境について、電子黒板を導入し、1人1台端末と併せてICT教育の充実に努めて参ります。
第四に村環境保全への対策でありますが、今年度も引き続きナラ枯れ対策とその木材の利活用の推進を図り、伐倒処理と危険木の処理を実施し、その補助と利活用策を実施して参ります。
また、湖の環境調査を夏季に湖底の状況や湧水の状態を確認するため実施し、この結果とこれまでの調査の結果を活かし、今後の湖の環境保全に活かして参ります。
第五に公共施設の老朽化への対策でありますが、施設の4割が築30年以上経過しており、維持補修により対応している状況ですが、今後は、計画的に補修等、リニューアルを含め検討し、今年度は、特に温泉施設の配管修繕プラン、交流プラザきららの活用策として、臨時駐車場を活用したサイクリングコースの実施設計を策定して参ります。
また、今年度は報湖祭が90年目を迎えますので、報湖祭90周年記念事業を行う予定であります。報湖祭は、大正8年から続き、「殉職した人を尊び、霊を慰め、災難が無いように湖の恵みに感謝と祈りを捧げる」という慰霊、厄除けの打上花火として始まりました。90年の節目を迎えるにあたり、富士山世界文化遺産登録10周年記念と併せて、交流プラザきららにおいて式典とアトラクションを計画しております。
次に、明神山整備事業でありますが、明神山の地質がスコリアの堆積層のため踏圧や雨水等により、山道の浸食が著しく進んでおり、山体崩壊が懸念されております。そのような状況を踏まえ、昨年、山体崩壊の防止や豊かな自然環境の保全と多様性の維持、意識啓発などを目的として、明神山・パノラマ台周辺整備計画を策定しました。
また、パノラマ台は、富士山と山中湖の絶景地として、多くの観光客が訪れますが、駐車場不足やトイレの老朽化などの課題もあり、交流プラザきららからのシャトルバス運行を試行的に実施し、交通や駐車場、バス利用の状況を検証していきます。
これらの事業を中心に進め、復興を目指すべく、引き続き村民の皆様の声に耳を傾け、村民のための村政運営をしっかり展開していきたいと考えております。
今後も、議員各位並びに村民の皆様には、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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