令和6年第3回山中湖村議会定例会(9月)において、高村正一郎村長から村政運営に関しての考え方と、議会に提出した案件が説明されましたので、その概要を掲載します。
■村長所信(抜粋)
山中湖村長 高村正一郎
▽はじめに
私はこれまで村長選挙に3度挑戦させていただきました。その挑戦の一心は、政治は一部の人達のものではなく、村民全員のものであるという信念、信義であります。
そして、村長として当選させていただき、これまで幾度となく皆さんに申し上げてきたこと「正直な政治、正直な村政」を遂行し参加型行政のもと、村民第一を掲げ、一意専心、村のリーダーとしてこれまで悩んだこと苦しいこともありましたが、皆様の暖かい御支援御理解によりここまで何とか村の公益の進展に寄与することができたのではないかと思います。この状況をさらに前に進め、村民全員が一つの輪となり「ワンチーム」として村民同士の互恵関係を強く持ち続けて行く事は、未来の可能性がある山中湖村を次世代に繋げ、次世代が誇れる山中湖にするためには重要不可欠であります。
今、私に対していろいろな御意見、激励も多くいただいており、私も皆さんのそうした声を大変ありがたく感じております。私は村の多くの課題・問題の解決や未来の可能性を持つ村を更に発展させ夢と希望のある村づくりへの挑戦を目指し、来る村長選挙に向けて全村民のための村長になる覚悟をもって出馬することを決意いたしました。
今は残り任期3ヶ月余り、今掲げている施策の推進や村民第一に安心安全に暮らせる村づくりのために、全身全霊で精一杯頑張ってまいる覚悟であります。
▽小学校統合について
これまで多くの時間を費やし、いろいろと検討をしてきました。この学校統合問題については、村長就任以降最優先課題として取り組んで参りました。本当に難しい問題ではありましたが、建設資金として基金を積み立て多くの課題を再考証するなど、少しずつ進めてまいりました。一日も早く統合小学校を整備することは、未来を担う子どもたちが明るく健やかに育ち、児童が等しく望ましい教育が受けられるような学習環境の場として、村民の誰もが持つ願いであり、その方向性は明確であり、早期解決に向けこれまで幾度となく検討を重ねてまいりました。
この間、議会におきましても小学校統合及び教育の在り方に係る特別委員会を設置し、御討議を頂き方向性を見出していただいたこと、議員各位のご協力に対し厚く御礼申し上げます。
そして、その後も検討を重ね、先月8月23日に教育委員会から山中湖村立小学校適正規模等検討委員会に、小学校の適正規模及び統合等の方策について諮問を行いました。8月29日に小学校適正規模等検討委員会から「小学校の適正規模及び統合等の方策についての答申」があり、9月3日に山中湖村教育委員会から村長に具申書の提出がありました。その内容につきましては、(1)小学校の適正配置検討のための基本的な考え方について(2)適正配置に向けて配慮すべき事項について(3)小学校規模に関する現行制度について(4)小学校の通学区域等について(5)小学校の適正規模・適正配置の具体的方策について(6)既存校舎の現状と課題について(7)新設小学校候補地について(8)これまでの経過経緯について(9)各小学校及び各保育所保護者からの陳情書について、であります。
教育委員会としては、文部科学省の小学校整備指針を基本とし、今後の児童数の減少予測に加え、既存小学校の老朽化及び教育活動のより一層の活性化を目指し、安心安全な防災機能を有した新たな小学校建設に向け、様々な角度から検証した内容をまとめた結果を、具申書として私に提出されました。
私としてもその内容を確認し、多くの皆様から賛同を得られたことから、一日でも早い統合小学校の建設に着手していかなければならないと同時に、仮称山中湖村総合運動広場に、令和10年4月1日をもって統合小学校を開校する決定をしました。これまで寄せられた声には真摯に耳を傾け対処してまいります。
この定例会において、小学校統合に向けての補正予算を計上いたしましたので、議員諸兄、また村民の皆様のご理解を賜りたいと存じます。
▽パノラマ台ウッドデッキ整備について
計画通り順調に進んでおり、11月には完成し竣工する予定であります。山中湖の一番の絶景ポイントであり、今後の計画としては、明神山山頂までの遊歩道の整備や新たな駐車場整備など、この整備が整えば山中湖村の観光の名所や知名度がさらに広がり、観光の一役となることが期待できますので、村民の皆様のご理解とご協力をお願いし報告いたします。
▽スイートラブシャワー及び防災訓練の中止について
8月30、31、9月1日の「スイートラブシャワー」のイベントが交流プラザきららで行われ、今年で18年目の開催となりました。今回は、大型台風10号の影響を受け開催が危ぶまれましたが、無事に開催することができ、3日間の入場者は7万人強と報告を受けました。村としても、台風10号の影響や災害対策に万全を期すため、職員については自宅待機、災害対策担当者については、気象庁との連絡を密にし、現場の見回りなどを行い、対応したところでございます。幸いにして大きな被害等もなく終わりましたが、9月2日に予定していました防災訓練につきましては、台風の影響による2次災害の対応をすることから中止としましたが、村民の皆様の安心安全を確保するための対応策でしたので、ご理解をいただきたいと存じます。
▽小中学校のエアコン整備について
昨今の地球温暖化や異常気象等により、避暑地山中湖も避暑地ではないような暑い日が多くなってきています。小中学校から熱中症対策の一つとしてエアコン設置についての要望があり、今年度設置を行ったものです。小学校については夏休み中に工事を行い、2学期から稼働しています。また中学校については現在工事中で、11月からの稼働予定です。両小学校の先生からは、「子どもたちの学習環境が良くなり大変良かったです」との事でしたので、一安心しているところであります。
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