令和3年度に水中音響機器や水中ロボットによる調査にて取得した湖底環境のデータを整理し、現在の山中湖の湖底環境の概況を可視化することを目的とする山中湖湖底環境現況調査を行いました。
調査の結果、水深の深い部分では、有機質を多く含む泥が最大で0.9mほど堆積しているとのことでした。この泥は自然環境化でも堆積するものですが、山中湖の場合は、人の活動による泥の増加もみられ、汚濁が進行しているとの分析結果となりました。
今後さらに汚濁が進めば、悪臭やアオコの発生、底生生物への悪影響など、湖の環境がより悪化していく可能性があるとの指摘がありました。
令和5年度の調査は令和3年度に実施した山中湖湖底環境調査結果を踏まえ山中湖における植物プランクトンの繁殖に寄与する栄養塩の状況を把握するとともに夏季の貧酸素の時系列的な変動を把握することを目的としました。
内容としまして湖内10地点を選定し多目水質系を用いての水質測定、湖内5地点を選定した採水分析及び採泥分析、湖内2地点を選定した1カ月間の長期底層観測を行い得られたデータをもとに夏季の栄養塩の現状を整理し、今後の環境対策に資する基本事項の整理検討を行いました。
令和5年度の調査結果につきましては5月号の広報へ掲載いたします。
問合せ:村民生活環境産業課 住環境衛生係
【電話】62-9978
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