令和6年第1回山中湖村議会定例会(3月)において、高村正一郎村長から村政運営に関しての考え方と、議会に提出した案件が説明されましたので、その概要を掲載します。
■村長所信(抜粋)
◇はじめに
能登半島地震についてでありますが、本年1月1日、石川県能登地方を震源とする地震が発生し、輪島市や珠洲市をはじめ各地に甚大な被害をもたらしました。
犠牲になられた方々、ご家族の皆様に深く哀悼の意を表するとともに被災された全ての皆様にお見舞いを申し上げます。
このような自然災害は、時も場所も選びません。私は、常に村民の皆様の生命、財産、暮らしを守るため、あらゆる災害に備え、安心・安全なまちづくりに尽力して参ります。
私が村長に就任してから3年余りが経過し、任期も最終年を迎えました。この3年間、議員各位をはじめ、村民の皆様のご支援、ご理解をいただきながら地域コミュニティ・観光を中心とする産業、教育、福祉医療、インフラの基盤整備などの分野においても、潜在能力のある山中湖村を更に前に進め、村民誰でも住みたい山中湖村を作るというゆるぎない信念のもと、村民第一、政治は、村民全員のためである前提のもと、村政の更なる発展に向け、全身全霊で取り組んで参りました。
その間、就任直後から、新型コロナウイルス感染症への対応策について村民の安心・安全を第一として、他の事業を先送り、縮小してでも最優先課題として専心専意取り組み、村民皆様、医療従事者、職員皆様のご理解とご協力により、遂行できたことに対し、感謝申し上げます。
また、人口減少、少子高齢化の進展や激甚化、頻発化する自然災害への対応をはじめ、前村政からの引継ぎ事業・事項を含め、様々な課題と厳しい社会状況に真摯に向かい合い、全力で取り組んで参りました。その中において、本村の取り巻く様々な課題に対応するため5つの対策を掲げ取り組んで参りました。第1に新型コロナウイルス感染症による影響を受けた観光経済への対策、第2に少子高齢化への対策、第3に教育環境の充実への対策、第4に村の環境保全への対策、第5に公共施設の老朽化への対策であり、これらの重点課題は、すべての村民が安心で安全に暮らせる夢や希望の持てるまちづくりの礎であると促え、ウイズコロナ社会を見据えた次なる世代への一歩を踏み出すものと考慮し、実行して参りました。
私は、前にも申し上げましたが、村民が一丸となり、スクラムを組み、それぞれの環境が異なる中で、山中湖村は、山中湖村にあった対応が必要であり、新しい発想と柔軟な姿勢で村政を進め、豊かで多様な暮らしのためにこれらに対応し、柔軟に適応していく持続的なまちづくりに挑戦していくことで「未来の山中湖」という次のステージへと飛躍するべく、活力ある山中湖村を若者から高齢者まで、誰もが幸せを実感できる村へと進化させなければなりません。本村の発展は、長年にわたり多くの人たちのたゆまぬ努力によるものであり、村を支える全ての皆様に感謝するとともに、しっかりと次世代に繋いでいくことが私たちの使命であります。そして、村の魅力や強みを伸ばすことで山中湖村らしさを発揮していくこと、更に誰もが住みやすく、夢や希望の持てる地域づくりを作っていくことが、これからの村づくりに向けた挑戦にほかならないと考えます。
私は、村づくりの思いとして5つのビジョンを掲げ、その実現のために真剣に奮闘して参りました。そして、私の信念である「正直な政治、正直な行政」を実行し、「ワンチーム」を胸に村政を進めてきました。
これまで、長きにわたり成長を続けてきた山中湖村を未来に向けて、夢と希望の溢れる村として引き継ぎ、そして、更に進化させていくことを目指し、私をはじめ、職員一丸となり創意工夫を重ね合いながら知恵を絞り、汗をかき「山中湖村の未来創造、更なる前進」の実現に向けて邁進して参ります。
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