令和6年第4回山中湖村議会定例会(12月)において、高村正一郎村長から村政運営に関しての考え方と、議会に提出した案件が説明されましたので、その概要を掲載します。
■村長所信(抜粋)
◆はじめに
皆様ご承知のとおり12月1日に執行された村長選挙におきまして村民皆様のご支援を賜り当選の栄に浴させていただきました。これからの4年の任期中に村名変更60周年の節目を迎える村政の舵取りを担わせていただくことで改めて身の引き締まる思いであります。
この選挙結果を厳粛に受け止め、今日まで山中湖村を築き上げてきた村民の皆様の思いをしっかりと継続し、人と心が一つになる「ワンチーム」のもと、参加型行政を進め、本村の更なる発展と住民福祉の向上に全力を尽くし、この村を未来へと繋いでいくため変化を恐れず、これまで私が掲げてきた課題、問題の解決に向け挑戦して参ります。
これまでの行政経験と村長としての4年間を糧として自治体の基礎行政を円滑に執行していくためには、議員各位をはじめ村民の皆様のご指導ご協力は欠かすことのできないものであります。先人のたゆまぬ努力や取り組みの積み重ねにより大切に守り育まれてきた本村の自然資源は、他に誇るべき魅力を有しており、その魅力を最大限に活用し次の世代に引き継いでいくことが、我々世代に与えられた使命であると実感しています。
私が愛するこの山中湖村で大きな役割を与えてくださった村民の皆様に改めて感謝申し上げ、期待に添うよう「夢と希望のもてる村づくり」「次世代に繋げる、次世代が誇れる村づくり」に挑戦する村づくりに精いっぱい努力して参りますのでよろしくお願いいたします。
さて昨今の世界情勢に目を向けてみますと、ロシアにおけるウクライナ軍事侵攻は3年近く継続しており、さらにイスラエルとハマスの戦闘の激化、さらにレバノン、ヒズボラへと拡大し、イランを含めた中東地域紛争など激動の時代を迎えております。
国内に目を向けますと、新型コロナ感染症の猛威は去ったものの、エネルギー高騰、物価高をはじめ、異常気象や環境問題、政治の不安定など世の中の流れが大きく変っています。更に一層のグローバル化と本格的な少子高齢化社会や人口減少を迎え、地方地域の在り方が模索されています。
さて、本村は恵まれた自然環境の中で先人たちが積み重ねられた歴史と文化があります。そしてそれらを引継いでいる私たちがいます。
私はこの「人財」を宝として捉えています。
まさに大きな改革の中、本村がさらに前に進んでいくためには、人財とともにもう一度村の未来の可能性を捉え直し、潜在能力を開花させて行く事が重要であると考えます。
そのための人財が集い交流し新しい何かが創造され「この村に住んでよかった、住み続けよう」と思っていただけるよう、村民全員で創って参りたいと存じます。
議員各位におかれましてはご理解とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
さて、令和6年も残すところ1か月足らずとなり、私の1期4年の最終年となります。
これまでの4年間のなかで、就任時の新型コロナ感染症への対応や少子高齢化、コロナで疲弊した観光経済の再活性、教育環境、環境保全、公共施設の老朽化など、諸課題問題の対処解決に努力して参りました。特に最優先課題としていました、小学校統合についても議員諸兄の議論によるご理解とご協力により、また、保護者や村民の皆様のご理解を得られ、令和10年4月1日に開校する決定ができました。また、自然環境を活かした明神山整備構想に基づく、パノラマ台のリニューアルにより「山中湖明神山パノラマ台」が完成し、初日から多くの人達が訪れ新しい観光拠点として、大きく寄与することが期待されるところでございます。
観光経済もコロナ禍以前より多くの来訪者が訪れ、特にインバウンド需要が大きく伸び、観光客誘客誘致事業による経済波及効果に大きく貢献したと確信しております。
そして、小中学校へのエアコン導入事業により、子供たちが安心して学べる環境づくりとして整備でき安心しているところであります。
また、インフラ整備においても、村道山中3号線、平野4号線の拡幅整備も着実に進めることができ、村民生活が安心して利用できる環境づくりに寄与することと存じます。また、前村政からの継承事業である山中明神前交差点改良も、目にみえる形で進めてまいりました。現在残っている家屋の移転が終わり次第、解体が進む見込みであり、本村の玄関口である交差点の姿も大きく変るものと考えているところであります。
まだまだこれまでの幾つかの施策や対応してきた課題もありますが、私自身の「正直な政治、正直な村政」の政治信条は私の基本姿勢であり、貫き、村長としてこれまで皆さんに支えられて村の未来と村民を守っていく村の公益に寄与できたと感じています。そして、村名変更60周年を機に、私の目指す次世代の礎となる村政の更なる飛躍のため、挑戦する村づくりへの挑戦です。村民の皆様と本村が目指す方向性を共有し「夢と希望のもてる村づくり」を目指して参ります。
これらを実現するためには、議会、村民の皆様のご理解とご協力が必要不可欠であり、一層のご指導ご協力をお願い申し上げます。詳細につきましては、3月定例会にてその所信の中で方針等について述べさせていただきたいと思います。
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