連載コラム 認知症~あたりまえに支えあえるやさしいまち~
■Vol.15 その人らしさを支える支援 part10~排せつ支援のポイント
「トイレに行く」という行為は多くの認知機能を働かせています。認知症の人がトイレに行くまでや排せつ後の始末について、できる支援を紹介します。
◆トイレ(排せつ)に関わる一連の動作
「トイレに行きたい」
↓
トイレに入る
↓
排せつする
↓
ペーパーで拭く
↓
水を流す
↓
服を整える
↓
手洗い
↓
もといた場所に戻る
◆排せつの支援でできること
〔ポイント〕
・早めにトイレに行くことを促す
・トイレまで案内する。または、トイレへの目印をはっきり表示する
・排せつ後の始末から、もといた場所に戻るまでを見守り、できない部分に対して手伝いをする
◆こんな時はどうする?(支援のポイント)
▽何回もトイレに行く
〔CHECK〕
尿路感染症を起こしていないか…?
便秘や下痢では…?
〔ポイント〕
・水分をこまめに摂取(思っているよりも水分不足の場合も。脱水は感染症の危険因子)
・新鮮な食事をしっかり食べて水分摂って排便コントロールしましょう。
・安心した楽しい時間があるとトイレが気にならなくなります。(和気あいあい)
・尿臭が強い、熱があるなどの場合はかかりつけ医に相談してみましょう。
▽下着の使い方が心配、衣服を汚すことがある
〔例えば…〕
下着を何枚も重ねている。
下着の中にペーパーを挟んでいる。
〔ポイント〕
・尿取りパットを勧めましょう(勧める時は、使いやすいことを自分の身に置き換えて話してみましょう。)
・ナプキン入れをトイレに準備しましょう。(溜まりすぎないうちに処分する。)
・脱ぎ掃きしやすい衣服を勧めましょう
・冬は防寒の下着で重ね着をしない工夫を。
・汚い、臭いなどの言葉を使わないように。
■認知症新薬「レカネマブ」研修会
アルツハイマー病の新薬である「レカネマブ」はテレビや新聞でも取り上げられ、耳にしたことがあるかと思います。
日下部記念病院では令和6年4月からレカネマブ治療が開始されており、研修会ではレカネマブという薬について、久保田医師が説明します。
日時:11/27(水)13:00~14:30
場所:市民会館303会議室
講師:日下部記念病院 院長 久保田正春医師
参加費:無料(要申込)
対象者:どなたでも(定員150人)
申込は二次元コードからアクセスまたは、【電話】23-0294 10月1日申込開始
※二次元コードは本紙参照
問合せ:高齢者・介護支援課 地域包括支援センター
【電話】23-0294
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