■岩手分団大石神社火災予防演習、女性消防隊の活動紹介
山梨市消防団 大久保 哲也 団長
◆地域を守る858人の消防団員
現在、市消防団には858人の団員が所属しており、毎年、新たに団員が入団しています。消防団は、地域で火災が発生した際には消防署と協力して消火活動を行います。そのためには現役の消防士と同様にホースの使い方など火事場での動きを習得する必要があります。
◇毎年3回火災予防演習を実施
市消防団では、毎年3回、団員の技術向上や地域の火災予防啓発を目的に、山梨消防署と合同の火災予防演習を実施しています。この演習から、実際の火災現場での動きや放水体形などを学びます。
今年は、1月に山梨分団、3月に後屋敷分団、11月に岩手分団で火災予防演習を実施しました。
今回の消防団特集では、11月に行われた岩手分団の消火演習訓練の様子などを紹介します。
◆女性消防隊の活動紹介 牧平区で出前講座を実施
8月25日の牧平区防災訓練で、地域防災についての出前講座を実施しました。
地震が起きた時の行動に関する講義や災害時の家族の行動指針となるマイタイムラインの作成補助を行いました。
女性消防隊は、防火・防災の啓発活動を中心に活動をしています。
◆有事の際に消防団として何ができるか? 大規模災害を想定した講義を受講
11月2日に、消防団の幹部役員や各部の部長などが集まり、震災やゲリラ豪雨などが起きた際に、消防団として何をすべきか、何ができるかをテーマとした講義を受講しました。
消防団は地域の安全・安心を守る存在として、災害が発生した際には、自らの安全を守りながら地域を守るために、適切な対応ができるよう、日頃から準備をしてまいります。
◆あなたのチカラを消防団に! 消防団員募集
地元の暮らしの安心・安全のため、あなたの力が必要です。皆様のご協力をお願いします。
◇入団資格
市内に在住、もしくは勤務している18歳以上の健康な人(性別不問)
◇主な任務
各部団員:消火活動や災害対応、各行事への参加
女性消防隊:防火の啓発活動、各行事への参加
◇入団後の待遇(非常勤特別職の公務員扱い)
・活動服など必要な被服の支給
・消防団活動によるけがや病気などは、条例に基づき補償
・一定期間入院した際に見舞金を支給(公務の有無を問わず)
・防災活動や救命講習などの研修の受講
◇報酬
年間25,000円(火災への出動時による報酬あり)
団員募集に関する問い合わせ先:防災危機管理課 消防担当
【電話】内線2448
◆火災発生に備えて11月10日に実施 大石神社消火演習の様子を紹介
今回の消火演習では、岩手地区の大石神社近くで火災が発生したことを想定して岩手分団と山梨消防署が合同で実施しました。現場近くの防火水槽から火災想定現場まで水を送り、放水するまでの様子を紹介します。
(1)防火水槽から火災現場までホースを延長!
一番近い防火水槽から火災想定現場である大石神社までの距離はおよそ260m、途中大石神社の階段を乗り越えて水を運ばなければなりません。そのために使用するホースはなんと13本。部員が一斉にホースを伸ばし、それを素早く確実に繋げてました。
(2)ポンプ車で水を汲み上げ送水開始!
防火水槽の水を火災現場まで運ぶためには、ポンプ車で水を汲み上げて、圧力をかけて水を送り込む必要があります。
消防署の指導を受けながら、水の汲み上げや水圧の調整など、正しく操作を行いました。
(3)可搬ポンプを階段上まで担ぎ上げる!
大石神社近くでの火災を想定し、約100kgの可搬ポンプを消防団員が協力して、200段を超える階段の上まで担ぎ上げました。
実際に山林での火災では、このように火災現場近くまで可搬ポンプを運ぶこともあります。
(4)ポンプを中継して水が階段を上る!
階段上に設置した消防団の可搬ポンプまでは、6本のホースを繋げて、階段下にある消防署のポンプ車から一気に水を送り込みました。
実際の現場でも消防団と消防署が協力しあって、消火活動を行っています。
(5)火元に向かって一斉放水!
放水時には相当な水圧がかかるため、放水時の正しい姿勢や補助体勢を覚えることは重要なことです。
実際に放水を行い、受ける水圧を経験することで火災時に安全に放水ができるよう、火災現場と同じ条件で演習を行いました。
**********
問合せ:防災危機管理課消防担当
【電話】内線2448
<この記事についてアンケートにご協力ください。>