■連載コラム 認知症~あたりまえに支えあえるやさしいまち~
◆Vol.16 その人らしさを支える支援 part13~聴こえにくいと認知症になるの?
今回は聴力と認知症の関係について紹介します。
リハケアセンターきらりの萩原由香言語聴覚士から聴力と認知症の関係、難聴の予防などについて聞きました。
監修:山梨リハビリテーション病院 リハケアセンターきらり 萩原 由香 言語聴覚士
萩原さんは、9月に行われた認知症ほっとスペースのミニ講座で、「聞こえのしくみ」「加齢性難聴・聴覚の加齢変化」「難聴と認知症のかかわり」「3大認知症対策」「難聴の予防」「補聴」について教えてくださいました。
◇聴こえにくくなると…
・危険に気づきにくくなる。
・家族や友達との会話がうまくいかず自信がなくなり、孤立感が強くなる。
・聞こえにくい会話を理解しようと脳を働かせ続けるので脳疲労しやすい。
!家族の聴こえに関心を持ちましょう!
◇難聴は予防できます
〔POINT!〕耳にやさしい生活を心がけましょう
・大音量でテレビを見たり、音楽を聴いたりしないようにしましょう。
・騒音など、大きな音が常時出ている場所は避けましょう。
・騒音の多い場所で仕事をする場合は、耳栓を使って耳を守りましょう。
・静かな場所で耳を休ませる時間を作りましょう。
〔POINT!〕耳の老化を遅らせるために生活習慣を見直しましょう
・栄養バランスが取れた食事をしましょう。
・適度に運動をしましょう。
・満足した睡眠をとりましょう。
・禁煙や喫煙本数を減らしましょう。
◇大切なことは… 早期発見、早期治療のために定期的な耳鼻咽喉科受診が必要です
耳がきこえづらいと感じる時や耳がきこえていないようだと感じる時には、耳鼻咽喉科(補聴器相談医)を受診し、聴力検査や耳垢を取り除いてもらいましょう。
補聴器をつければその日から聞こえが良くなるものではありません。個々の耳に合うようになるために、「補聴器リハビリ」ができる病院もあります。ご自身に合った補聴器に仕上がるまで、リハビリと時間が必要です。
■もの忘れ相談
認知症の専門医や地域の医師から、認知症の説明や予防、早期発見、適切な対応の仕方、医療的なアドバイスなどの助言や相談を受けられます!また希望があれば、認知症の簡易チェックを受けることができます。
日時:12月11日(水) 13:30~、14:15~(加々美以文医師)
会場:市役所東館1階 相談室(要予約)
予約:地域包括支援センター
【電話】23-0294
■認知症ほっとスペース(オレンジカフェ)
認知症ほっとスペース(オレンジカフェ)では、毎月テーマを決めて、生活に役立つ情報をお伝えしています。ぜひ、ご参加ください。
日時:12月27日(金) 14:00~15:30
会場:牧丘支所(要予約)
内容:ミニ講義「介護現場で実践している介護者のための腰痛予防と寝だこ予防」
予約:地域包括支援センター
【電話】23-0294
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問合せ:高齢者・介護支援課 地域包括支援センター
【電話】23-0294
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