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Finance of Yamanashi city(4)

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山梨県山梨市 クリエイティブ・コモンズ

■開かれた市政を実現するために 監査結果の公表
山梨市監査委員 古谷 勇
山梨市監査委員 星野 洋

令和5年11月17日から令和6年1月31日に行った、定期監査の概要をお知らせします。
なお、監査報告書の全文は、情報公開コーナー(市役所東館1階)や市ホームページでご覧ください。

◇「監査」とは
市の財政事務や事務の執行が「法令などに従って適切に行われているのか」「合理的かつ効率的に行われているのか」という観点から監査委員が監査します。

◇監査の対象
令和5年4月1日から令和5年9月30日までに執行された財務事務および事務事業。
財政援助団体である「社会福祉法人山梨市社会福祉協議会」、出資団体である「山梨市フルーツパーク株式会社」、「有限会社みとみ」、指定管理者である「株式会社フィッツ」、「医療法人東雲会」、「社会福祉法人光風会」、「株式会社やさしい手甲府」、「山梨市商工会」、「公益財団法人山梨厚生会」、「株式会社ケイミックスパブリックビジネス」については令和4年度決算および令和5年度事業等に基づき監査を行いました。

◇監査の結果
財務に関する事務および事務事業は、関係法令に準拠して執行され、検討・改善の必要な事案についてはそれぞれ進められており、適正に処理されていました。
次の事項(抜粋)については、「検討・要望事項」として報告しました。

◇一般会計(歳入面)
9月末時点のふるさと納税寄附金としては、昨年度を上回る18億1000万円余となり、自主財源の確保と市内産業の活性化に今年度も寄与されている。しかしながら、この状況がいつまで続くかは不透明でもあることから、安定的な自主財源の確保や新たな課税客体を生み出すための施策展開が図られるよう、早急な対応を期待するところである。

◇一般会計(歳出面)
普通交付税での合併優遇措置が終了し厳しい財政状況が続く中、地方創生臨時交付金や価格高騰重点支援地方交付金、ふるさと納税や前年度繰越金の増額により、ここ数年の予算総額は増大している。
今後においては、コロナ感染症の5類移行に伴い交付金の減少が見込まれるが、アザレアタウン整備や市民総合体育館改修など大規模事業が控えている。各種事業執行にあたっては、より厳格さが求められており、迅速かつ効率的な事業執行に努められたい。

◇企業会計(水道事業会計)
水道ビジョンに基づく計画的な事業展開が図られているが、水道事業経営においても、物価高騰による厳しい影響を受けており、また、人口減少に伴う給水人口の減少により、給水収益も減少している。そのような中、本市においては、水道事業の安定的な経営や将来への負担増を避けるため、令和6年4月から、水道料金の改定が行われることとなる。
安定した水道供給のため必要となる料金改定であるが、市民生活においても物価高騰の影響も続いているため、料金改定に関し、市民からも正確に理解を得ることができるよう、丁寧な説明等に努められたい。

◇出資団体(山梨市フルーツパーク株式会社)
令和5年度からは再び山梨県笛吹川フルーツ公園公共整備区域の指定管理も受託し、本市中心観光施設の管理が行われている。コロナ禍から平時を取り戻しつつある中で、観光への機運も高まり、来園者数の増加が想定されることに伴い、駐車場不足も心配される。園全体の管理から、駐車スペースやピーク時での混雑緩和に努められたい。

◇指定管理者
コロナ感染症の5類移行により、各指定管理施設の利用状況も徐々にコロナ禍前の状況へと戻りつつある反面、原油高・物価高騰の影響により、光熱水費や燃料費が大幅に上昇している。
各指定管理者において創意工夫され、経費の節減へ取り組まれているが、それ以上に光熱水費や燃料費が増額となることも見込まれるため、担当課においても共通認識を持ちながら、追加の支援等の対応も検討されたい。

問合せ:監査委員事務局(議会事務局内)
【電話】内線1212・1213

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