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自治体の皆さまへ

町長コラムVol.7 なぜ今、改革が必要なのか

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山梨県市川三郷町

連日流れるニュースに、みさとちゃんパパは不安になっています。
財政非常事態宣言とは?行財政改革とは?遠藤町長に質問しました。

◆みさとちゃんパパ
「ニュースや新聞で見た「財政非常事態宣言」ってなに?いきなり言われてもよくわからないし、うちの町はそんなにお金がないの?学校は?病院は?私たちの暮らしはどうなってしまうの?遠藤町長、そもそもの話を教えてください!」

遠藤です。不安にさせてしまい申し訳ありません。順を追って説明いたします。おっしゃるとおり、本町の財政は県内で最悪の状況です(※1)。
今のままだと7年後にはお金が回らなくなってしまい破綻(はたん)してしまいます(※2)。
そうならないためにも、今なら破綻を回避できる、一歩手前の今こそが行財政改革を行う最後のチャンスだと判断し「財政非常事態宣言」を出しました。

◆みさとちゃんパパ
「よくわからないな。今まで払えていたなら、お金がないわけではないのでは?」

実は、合併すると国から様々な支援を受けることができたのです。今まではそれらを使って新しい事業や施設の維持、管理にお金を支払っていたのですが、令和2年度で国からの特例的な支援はなくなってしまいました(※3)。
その結果、1年度あたりで使える収入が減ってしまいました。しかし、支払うお金は変わりません。むしろ古くなった建物を修理するお金や借金返済が出てきています。今までのやりくりではどうにもならない状況が7年後に来てしまいます。だから今、行財政改革を行い、人口規模にあった町の運営へと変えていく必要があるのです。

◆みさとちゃんパパ
「これからどうするのですか?もっと具体的な内容が知りたいのですが。」

行政のスリム化、すべての公共施設を対象としたあり方の検討などについて、私たちの考える具体的な計画を、年内にお知らせできるよう作成を進めております。現在、役場では改革チームを結成し、外部の方々の意見を取り入れながら町が行っているすべての仕事に対して「何が本当に必要なものなのか」総点検を行っているところです(※4)。
この改革は、町民の皆さまのご意見も取り入れながら行います。また、削減することだけが改革ではありません。収入と支出を見直すことで、新しい投資に使えるお金を確保し、六郷インター周辺整備など、本町の明るい未来を描けるような施策に積極的に取り組んでいきたいと考えております。

今後も行財政改革の内容について、広報、ホームページなどでお知らせしていきます。

(※1)令和3年度の実質収支比率、経常収支比率、将来負担比率が27市町村でワースト1位を記録しました。
(※2)改革なく推移した場合の財政見通しにおいて、令和12年度で貯金が底をつき、町財政が破綻することが推計されています。
(※3)平成の大合併では、財政支援措置があり、本町の場合、令和2年度まで国からお金の支援を受けていました。本来なら支援を受けている内に、人口規模に見合った町の運営の見直しを行う必要がありました。
(※4)役場内の改革チーム「行財政改革推進本部」が、外部有識者などで編成された「行財政改革推進委員会」などから意見を聞き、令和7年度末までに町が取り組むべき具体的な内容「行財政改革推進計画」の作成をしています。この計画は令和5年中にホームページなどでお知らせする予定です。また、年明けには計画策定にあたり、町民の皆さまの意見・提案をお聞きする機会を設ける予定です。

詳しい内容、最新の情報は町ホームページから

問合せ:町総務課行財政改革推進係
【電話】055-272-1102

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