■第4次市川三郷町男女共同参画プラン~輝く笑顔いちかわみさと~について
令和3年度末に策定された「第4次市川三郷町男女共同参画プラン~輝く笑顔いちかわみさと~」について、私見を述べます。
本プランは令和4年度から8年度までの5年間の計画です。大きな目標として、「男女がともに支えあう社会」を目指しており、その目標の下、4項目の基本目標分野が設けられ、13項目の重点目標が設定されています。
個人的に非常に優れていると思う点は、現状のジェンダーの課題について、「女性だけの問題」と捉(とら)えるのではなく、より包括的に多様な人々に働きかける内容になっている点です。例えば、重点目標IIでは、女性の地域活動への参画促進を目指していますが、そのためには、「女性自身が進んで地域活動に参画していけるような環境を整備すること」そして「地域に暮らすあらゆる世代・性別の町民が主体的に取り組むこと」と記載されています。
また、アンコンシャス・バイアスへの気づきを促すことの重要性を捉(とら)えている点も優れています。アンコンシャス・バイアスは、「無意識の思い込み」のことであり、家事・育児・介護、社会的な役割などに影響を与えています。例えば、自治会の長は男性、補佐的な役割は女性、男性は外で仕事、女性は家事・育児・介護等をするものだ、といったものです。このように性別で役割を決めつけてしまう意識を固定的性別役割分担意識と言います。本プランには、このアンコンシャス・バイアスへの気づき、固定的性別役割分担意識を打破するための施策が盛り込まれています。
そして本プランは、目標ごとに「実践行動」として町民一人ひとりが何をしたらいいのか、具体的な行動が提案されています!とても身近に感じられると思いますので、一度手に取ってみて下さい!
本プランは町役場本庁舎2階の政策推進課で冊子がもらえる(数量限定)ほか、町のホームページからもダウンロードできます!
男女共同参画推進委員
新津 茉莉花
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