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とびだせ!市民レポーター!

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山梨県甲府市

■なかみち・さんぽみち 右左口宿(うばぐちじゅく)
中道町右左口宿は、戦国時代に徳川家康が整備した中道往還の主要な宿場町として栄えた町です。右左口宿歴史文化村推進会の会長・渡辺治(わたなべおさむ)さん、顧問・千野宇平(ちのうへい)さんと一緒にまち歩きをしました。

●「宿」を彩る灯籠
右左口の「宿」とは、主に物流の中継点として人や馬を休ませて、次の荷役に品物を渡す場所のことだそうです。「右左口宿」バス停から峠に向かう約400mの坂道が、宿場町として栄えた「宿通り」。由緒ある町並みを知ってもらおうと、今年の春祭りに52基の「灯籠」を道の両脇に設置したところ、大きな反響があったそうです。「灯籠を置いたら、“この通りも風情があっていいじゃないか”とみんなが気づき始めて」と会長の渡辺さん。お盆や秋祭りにも灯籠の設置が予定されています。

お盆時期設置日程:8月6日(日)~20日(日)(予定)

●「南天の実」の彼女を探して
郷土の歌人・山崎方代(やまざきほうだい)の短歌に
〔一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております〕
という一首があります。歩く途中で「実はこのお宅のお姑さんが、その人だったという話が…」と教えてもらい「おおっ!」と耳を傾けると、「でもこの辺のおばあちゃん達は、みんな“それ、私のことよ”って手を挙げるんですよ」ですって。真相はさておき、どんな人かな?と想像しながら歩いてみるのも一興ですね。

●観音堂からの景色
宿通りの終点付近には、しだれ桜と六地蔵、高台に観音堂があります。六地蔵のそばには「東照神君御殿場跡(とうしょうしんくんごてんばあと)」の碑。およそ440年前、徳川家康がこの地に滞在したと思うと感慨深いものがあります。しだれ桜は敬泉寺(きょうせんじ)のご住職夫妻が25年ほど前に植えたもの。観音堂まで上ると、爽やかな風と共に緑豊かな右左口の里と甲府盆地が広がって、最高の眺めでした。

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◇今月の担当レポーター 杉浦玲子
山崎方代生家跡地の方代公園では、いつも世間話をしているおばあさま方がいらっしゃるそうです。「そういう人たちに会えるカフェができたらいいなと思っています」と渡辺さん。すてきなご隠居さまに会える散歩道として、右左口宿が有名になる日も近そうですね。皆さんもぜひ、歴史と文化のまち・中道を歩いてみてください。

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