■子ども食堂を運営するNPO法人にじいろのわの活動とは?
総合市民会館内にある“なないろカフェ”を中心に、子ども食堂の運営などの活動を行っている「NPO法人にじいろのわ」。代表を務める土つちや屋茂しげるさんに、活動の目的や思いをお聞きしました。
●きっかけは東日本大震災
2013年2月にNPO法人として設立され、今年で11年目を迎える「NPO法人にじいろのわ」。活動のきっかけとなったのは、2011年に発生した東日本大震災だったそうです。
「当時、環境の変化で不安を抱えていた福島の子どもたちに、“普通”の夏休みを経験してもらいたいと考え、山梨へ招待してキャンプを行いました。その後、甲府市にもさまざまな理由から生活に不安を感じている子どもが多くいることを知り、なにか助けになれないかと考えました」と「にじいろのわ」にかける思いを教えてくださいました。
●子ども食堂の役割
「にじいろのわ」は、それまで県内に数少なかった子ども食堂をスタートさせ、現在ではさまざまな民間企業や40もの団体と繋がりながら活動しています。単に食事を提供するだけではなく、訪れた子どもたちとコミュニケーションを重ね、現状の困っていることや悩みを把握することも「にじいろのわ」の重要な役割だそうです。
●「子ども食堂」の枠を超えて
土屋さんは、子ども食堂を運営する中で、自分に自信を持てない子どもが多いことに気が付いたそうです。自己肯定感をどうにか上げてあげられないかと考えた結果、みんなで行うごみ拾いボランティアを開始。今年5月にはバスで静岡まで行き、富士川河口クリーン作戦を実施したそうです。また来年の1月12日(金)には、初の試みとなるアーティストを呼んでのLIVEも開催するとのこと。子ども食堂の枠を超えて子どもたちを支える「にじいろのわ」の活動を公式HP等でチェックしてみてください。
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◇今月の担当レポーター 三嶋利奈
「にじいろのわ」が取り組んでいる「子ども食堂」は、その一瞬を助けて終わりという関係ではなく、未来に繋がっていくような活動を行っていると感じました。子どもたちが笑顔でいられる甲府市になるよう、私も考え、行動していきたいです。
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