地球温暖化による気候変動が世界的に懸念される中、甲府市は2021年2月に県や県内全市町村とともに「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、2050年までに地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの排出実質ゼロ(※)…カーボンニュートラルを目指しています。
2023年3月には、脱炭素社会の実現に向け、先導的かつ重点的に実施する取り組みの方針や重点施策を整理した「甲府市ゼロカーボン戦略」を策定し、さらに11月にはゼロカーボンを推進する拠点こうふグリーンラボを開設しました。
今回の特集では、こうふグリーンラボを中心に展開する、ゼロカーボンと持続可能なまちづくりに向けた取り組みを紹介します。
(※)実質ゼロ…二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量と森林などで吸収される除去量との均衡を達成すること
■水素を学び水素を活用する
本市のポテンシャルを最大限に生かして脱炭素化を推し進めるため、水素の普及啓発や、その利活用に向けた実証研究に取り組んでいます。
◆まなぶ
◇水素・燃料電池ドローン
水素機器の製作を通じた人材育成。今年度は産業分野での活用が期待されるドローンの製作を行っている。
◇水素 SUMMER SCHOOL
学生等に対して、セミナーなどの水素エネルギーに触れる機会を創出し、地域社会の水素の先駆者の育成を図る。
◆活用する
◇水素バーナー
本市の主力産業の宝石の加工に水素バーナーを使用。環境付加価値の高いジュエリーの開発を目指す。
◇水素・燃料電池電動アシスト自転車
市民に身近なデバイスであるモビリティに焦点をあて、水素・燃料電池電動アシスト自転車の開発と実証に取り組む。
◇水素グリル
飲食業などへの水素グリルの導入実証を通じて、市内企業における水素の実装化につなげる。
◆甲府市でなぜ水素?
(1)国内トップクラスの日照時間を誇る!
(2)太陽光発電を活用した水素の製造施設がある!
(3)水素エネルギー研究機関等が集積している!
…世界有数の水素研究を行う国立大学法人山梨大学や一般社団法人FCyFINE PLUSなど
太陽光発電などから製造した水素は、二酸化炭素を排出しない次世代エネルギーとして期待されており、県や民間など産学官の連携・協力により取り組みを推進しています。
■これまでの取り組み
◆2021年
◇ゼロカーボンシティ宣言
◆2022年
◇甲府市SDGs推進ビジョン策定
◆2023年
◇甲府市地球温暖化対策実行計画改定
・将来ビジョン
『自然の恵みを未来につなぎ エネルギーの地産地消と豊かな暮らしを実現するグリーンなまち甲府』
・温室効果ガス排出削減量の中期目標
『2013年度比46%削減(さらに50%の高みを目指す)』
・水素等の次世代エネルギーの普及啓発・利活用等、甲府市の持つポテンシャルや社会情勢をふまえた取り組みを追加
◇甲府市ゼロカーボン戦略策定
・豊富な日照時間
・水素エネルギー研究機関等の集積
これらのポテンシャルを生かした取り組みを進め、削減目標の達成を目指します!
◇市・(大)山梨大学・(一社)FCyFINE PLUSによる連携協定締結
◇こうふグリーンラボ開設
◆2024年
◇SDGs未来都市選定
◇小口水素アプリケーションの製作等を通じた、人材育成プロジェクトチーム発足
◇常圧水素カートリッジを用いたデバイスの社会実装に向けた事業連携協定
■甲府市の温室効果ガス排出量の推移と目標
■イベント開催決定!
◇ココロがトキメク1日を こうふグリーンラボ水素フェス
2025年2月22日(土)
午前10時~午後3時
会場:こうふグリーンラボ
(上町601-2/甲府市リサイクルプラザ内)
Coming Soon!
※当日はリサイクルプラザは休館です
問合せ:環境政策課
【電話】055-241-4363
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