このコーナーでは、国民皆保険制度を根底で支えつづけている国民健康保険(以下「国保」)の制度や笛吹市の現状についてお知らせしていきます。医療費と健康について、一緒に考えていきましょう。
■国保のお金はこのように使われています
○令和5年度笛吹市国民健康保険特別会計決算から~
平成30年度から国保は、県と市町村による共同運営となりましたが、加入者の皆さんからの国保税と国や県からの補助金、これに市財源を加えて会計運営されていることに変わりありません。
令和5年度笛吹市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の内訳は、下のグラフのとおりです。
○医療給付費の動向(国保会計からの支払分の状況)
過去5年間の医療給付費の支払い状況は、被保険者数の減少に伴い減少傾向にあります。特に令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響に伴う受診控えにより、大幅に減少しましたが、令和3年度は受診控えも収まり増加しました。しかし、令和元年度と令和5年度の年間医療給付費を比較すると5.3億円減少しているにもかかわらず、一人当たりの医療給付費は1万1千円増額しています。これは、被保険者数の減少および国保加入者の高齢化、医療技術の高度化などにより、一人当たりの医療給付費を押し上げている状況にあることが考えられます。
医療費削減のためにも、市などで実施している特定健診やがん検診を受診し、早期発見・早期治療に努め、大きな病気にかからないようにするなど、日頃から積極的な予防を心掛けましょう。
○令和5年度 国民健康保険特別会計決算状況
歳入:83億8,442万円
歳出:83億3,527万円
繰越金:4,915万円
問合せ先:国民健康保険課 国保総務担当
【電話】055-261-2043
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