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〔特集〕「チーム韮崎」まちづくりミーティング(1)

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山梨県韮崎市

■テーマ「韮崎産ワインのすすめ」
韮崎市は、令和元年に「韮崎産ワインプロモーション実行委員会」を立ち上げました。ブドウづくりや新たなワイナリーを開業する人たちのために、助成や支援を行うとともに、イベントの開催やPR動画の作成など、様々な取り組みを行っています。そこで、このプロジェクトをさらに推進するため、ワインに関係する皆さんにお集まりいただき、多くの人に韮崎産ワインを知ってもらうためには何が必要なのかご意見を伺いました。
久内一さん 本坊酒造株式会社 常務取締役
清水俊弘さん 飲食店経営
中村良行さん ワイナリー経営(株式会社creation farm)
保坂香子さん ワイナリー設立予定者(Domaine Kyoko Hosaka準備室)
安部正彦さん ワイナリー経営(ドメーヌ茅ヶ岳)
清水由美さん 飲食店経営

■韮崎産ワインプロモーションの評価
〔久内さん〕ワインプロモーションの一つとして実施したワインタクシーについては、参加者は少なかったですけど、もう少し告知を工夫すれば、もっと成果が表れると思います。非常に可能性のあるイベントだと感じました。これからワイナリーが増えれば増えるほど、様々な情報発信ができて、産地としての魅力づけができれば、成功するのではないかと思います。今はまだ、可能性広げていく段階で、良かったところも悪かったところもありますが、今回あまりうまくいかなかったからやめるという否定的な考え方ではなく、次に何をすればもっと良くなっていくかを考えていきたいですね。
駅前で行った春のワインフェスティバルも、会場の配置や方法も含めて、まだまだ改善できる点は多いと思います。駅前の強みは、県内の他市、県外からも来やすいという点であり、どのように発信をするか、事前の告知や、駅前だからこそできることがあるはずです。
まだまだ手探りの状態でイベントをやっているので、みんなの意見聞きながら、もっと良いものにしていけると思います。

〔清水(由)さん〕春のワインフェスティバルの時には、駅前には人が来ても町中に全然人が流れていませんでした。会場を1ヶ所に集中させるよりも、町中にワインの生産者の方が店舗をかまえて、町全体を楽しんでもらえるような形でやると良いと思います。

〔清水(俊)さん〕私たちのお店は、ワインバーになっており、ワインに合う食事を提供して、ワインを楽しんでいただいています。ワインを楽しむための食事か食事を楽しむためのワインかどちらもあると思いますが、甘利山キャンプワインイベントの際には、可能な限りワインに合う料理を用意しました。
他のワインイベントの際もワインに合う料理という視点も重視していくべきだと思います。

〔中村さん〕私は、今まで通信販売がメインで、知り合いを中心に売ってきたので、直接お客さんと接する機会があまりありませんでした。甘利山キャンプワインイベントでは、わざわざキャンプ場にワインを目的にしているお客さんが来るので、いろいろなお話ができて、どのテーブルもすごく盛り上がってよかったと思います。テーブルごとにお客さんが満足している雰囲気もあり、様々なこと聞かれたり、お互いに話したり、非常によかったです。
初めて企画したワインタクシーも、ワインツーリズムという一つの言葉が流行っている中で、東京方面から人が来ているのを実感しました。参加者も集まりましたし、いくつかのワイナリーでいろいろな話が聞けてワインを飲んで、皆さんに楽しんでいただけたかなという印象を受けました。このようなイベントは、韮崎ワインを知ってもらうことにつながり、継続していけば、もっと良くなっていくと感じました。

〔安部さん〕イベントを開催して、ワインに触れる機会が増えてきたことは、すごく良いことだと思います。私のお店にも、県外からのお客さんやリピーターが来てくださいますし、ある時は、行きつけの勝沼のお店がお休みだったから韮崎に来たという方もみえました。ワイン好きの方は、新しいところを模索しているようですね。何度も来てくださる方もいるので、その時に例えば、イベントのパンフレットや市内のワイナリーのマップがあれば、来た人たちに必ず渡して、情報が見えるようになると、もっと韮崎ワインを広められると思います。

〔保坂さん〕韮崎中央公園での秋のワインフェスティバルに出店し、市内のお客さんにブドウ栽培やワイン造りについてお話ししながらワインを楽しんでもらえて良かったです。その中で、駅前も中央公園もイベント会場内の動線の工夫がもう少しできるといいと思いました。ワインを提供している場所がわかりにくかったこと、食のブースを近くに配置することでよりイベントを楽しんでもらえると思います。
あとは、市外のお店の出店が多い印象でしたが、市内の飲食店がもっと増えると、韮崎の食とワインを同時に楽しんでもらえて、韮崎にはこんな素敵な飲食店があると知ってもらえると感じました。

■韮崎産ワインを広めるためには
〔久内さん〕韮崎で生産されたものを、市民の方にまず飲んでもらいたいですね。生産されたものをその土地の人が消費することで文化が形成されていくと思います。

〔中村さん〕ワインのイベントを継続してやっていきたいですね。韮崎ワインをもっと知ってもらう機会になりますし、たくさんの韮崎ワインをつくることにもつながります。続けていけば、もっと良くなっていくと思います。

〔清水(俊)さん〕韮崎ワインの試飲会をできたら良いですね。首都圏にはワインに興味がある方がたくさんいるので、そこに売り込むのも良いと思います。

〔安部さん〕韮崎のワイナリーを回りたいというお客さんに対して、しっかりとPRして、さらに飲食店、食事と一緒にワインが飲めるお店も増えてくると良いかなと思います。

〔清水(由)さん〕韮崎ワインを仕入れる際に、それぞれの生産者のところに直接行かなければならないので、飲食店側からすると手間がかかってしまいます。1か所で韮崎ワインが買えるところがあると良いと思います。さらに、市内飲食店全体で韮崎ワインを提供するようなイベントができるとよいですね。

〔保坂さん〕県内外の様々なワイナリーが穂坂のブドウでワインを造っており、県外のワイン愛好家にもブドウ産地として穂坂は有名です。このことをもっと多くの市民に知っていただき、地元のワインを楽しんでいただけるといいですね。さらに遠方からのワインイベント参加者の中には、1杯の量より、1度にたくさんの種類のワインを試したいという方も多いです。まだ韮崎のワイナリーの数は少ないですが、ワインイベントで市内の各ワイナリーのブースに加え、韮崎のブドウを使った市外のワイナリーのワインも飲めるブースを設けると参加者がより楽しめ、さらに遠方からわざわざ来る価値のあるイベントになるかもしれません。まずは地元の方に親しんでもらうこと。そして遠方から来たいと思えるイベントが開催できるといいと思います。

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