■〔質問〕農産物の集荷場と販売所の建設について
中島寛直 議員
現在は、ロックタウンプラザの野彩ひろばと神渕上中切にあるお店の店舗で町内の新鮮野菜が販売されており、連日多くのお客様が新鮮野菜を求め、来店されています。
ロックタウンプラザ野彩ひろばにあっては、国道41号線沿いであることから品薄になることが多く、店員さんも苦慮していらっしゃると伺っております。
以前は、七宗町青空市場出荷組合が組織されており、組合長さんの下、農家の方々がお互いに切磋琢磨し、協力し合って、新鮮野菜を出荷しようと頑張っていられた時期もあり、野菜の生産も農家にとっては楽しみ、張り合いが生きがいの一つであったと伺っています。
私もみどり会の会員、地域の方々と金山線沿いで無人販売を開いており、通られる方や菅田から来ていただき、生産の励みになっていることは間違いありません。しかし、現在の状況を伺いますと、出荷される野菜の量がまちまちで、野菜があるときとないときがあり、野菜の偏りがあったりと、安定した出荷や販売ができていないようです。
そこで伺います。
私は、農家の皆さんが野菜を育て、販売し、収益を得ることで、それぞれが次への糧となり、活力となり、また、農作業に精を出すことができ、荒廃農地の拡大を防ぎ、強いては自己の健康づくりにもつながると思っていますが、町として、農家の生産性を上げるような取り組みを考えているのか、また、採れた野菜を集荷し、出荷するようなシステムを考えている予定はあるのか伺います。
◇答弁
参事兼ふるさと振興課長 林佳成
令和2年度に改定を行いました「七宗町まち・ひと・しごと創生総合戦略」で農林業の振興として農家を守ろう「農家維持推進事業」を掲げており、現在、その事業の推進に努めているところですが、同事業の業績評価指数に掲げたロックタウンプラザ野彩ひろばの売上金額は3千万円に対し、令和4年度の販売実績は2千6百万円程となり、目標額に達していないのが現状でございます。
また、当方にも、売る野菜が無いとか買う野菜が無いのかの苦情が届いており、状況も確認し危惧しているところでございます。
そんな中ではありますが、今年度に入り神渕地区でカボチャの栽培を主体的に行っていらっしゃる方々が農業組織を結成され、農産物の共同出荷や農業技術の伝承と農業所得の拡大を目指して活動を始められたことは町といたしましても大変ありがたいことで、今後は連携を図りながら活動の支援をさせていただきたいと考えております。
また、以前あった、青空市場出荷組合については、諸事情によりその所管が役場農林課から七宗町ふるさと開発(ロックタウンプラザ)へ移行されたことを受け、組合は解散され、今は個人対応で出荷等の対応をしていただいております。
組合当時は、組合長らと協議し、野菜の種を配布し、販売促進に努めておりましたが、組合の解散と農家の高齢化、そして後継者不足も相まって農家からの安定供給が出来ていないことは認識をしております。
今後は、令和5年度の事業実施計画の一つに「本町の農業生産者の拡充」を掲げている有限会社七宗町ふるさと開発を初め、町内で活動しておられる「山七味グループ」さんや「彩七DA媛」さんらと連携しながら、農家の生産意欲の向上を図り、併せて農業の維持、推進を図って参り、やがて生産性が向上し、販売意欲が高まってきた暁には農産物の集荷場や販売所の建設に取り組みたいと考えておりますので、ご理解の程、お願い申し上げます。
◇質問者の所見
今、高齢者でなかなか農作業をやられる方が少なくなりましたが、本町は今年10月29日においでよふる里まつりを開催する予定であると聞いておりますが、やっぱり地域の方がたくさん集まるには、いろんなものがたくさんあったほうが見栄えがするかと思いますので、また生産性の上がるように指導をいただきたいと思います。
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