文字サイズ
自治体の皆さまへ

一般質問-12月定例会-(2)

13/33

岐阜県七宗町

■質問 飛水峡観光整備事業について
堀部勝広 議員
町の活性化を考えると、観光をツールとした活性化策はインバウンド需要が叫ばれている今ではとても重要な施策と考えます。
そこで、今回は飛水峡観光開発についてお尋ねします。
先日、私は飛水峡を歩いてみました。そこで遊歩道の草刈りをしている方にお話を聞く機会がありました。
飛水峡の景観を守りたいということでこの活動を数年続けられておりますが、危険なところの草刈りができなくて困っていることや、遊歩道が一部なく、飛水峡を1周できないことがとても残念に思われているようで、行政の力で何とかできないものだろうかとおっしゃってみえました。
また、以前にはガイドの取り組みをすることなど、たくさんの試みを行ってみえるようで、熱意と志には本当に頭の下がる思いでした。また、ほかにも、企業と団体有志で金山、和良、七宗の3地域を連携させ、親交を深めることを目指している団体が方向性の合意をし、試行的に始動しています。そこでは、観光事業においても3地域が相互補完し合う取り組みをなされようとしています。
こうした前向きな取り組みをしている団体が七宗にはたくさんあり、本当に誇らしいことと思います。
そして、国においても、持続可能な観光の促進に向けた受入れ環境整備事業など様々な補助金を設計し、観光促進、環境保全を促しています。
こうした国の動きや団体の取り組みがあることを踏まえて、私としては、町が協議会を立ち上げて、町内にある様々な団体と手を取り合って、道の駅、最古の石博物館をも含めた飛水峡観光事業を少しでも早く実行に移し、町の活性化を実現してほしいと思っているのですが、この提案について、どう取り組んでいただけるかお答え願います。

◇答弁
参事兼ふるさと振興課長 林佳成
「持続可能な観光の推進」は、近年世界的な関心が高まり、インバウンド再開の中、観光関係者が一体となって取り組むべき喫緊の課題と言えます。観光庁においては、令和2年にUNWTO(国連世界観光機関)駐日事務所とともに開発・公表した「日本版持続可能な観光ガイドライン」を活用し、持続可能な観光の普及・啓発を図っているところであり、本町においても第五次総合計画で「観光の振興」を掲げ、観光推進体制の充実と観光資源の整備に努めております。
しかしながら、昨今では商・工業者の高齢化や後継者不足が相まって、観光客に目を向けたご商売をなさる方も少なくなり、併せて、新型コロナウイルス感染症の影響で観光客向けのイベントも出来ていないのが現状であり、観光行政の取り組みには課題を残し、置き去りにしていると感じているところでございます。特に、観光協会の設立については、町で協議し、七宗町商工会でもご検討をいただいておりますが、なかなか設立には至らず、長年の懸案事項となっております。
さて、お話の「飛水峡」につきましては、奇岩体積、褶曲するチャート層はダイナミックであり、神秘的な地球の一端を見せてくれており、まさに観光地としてはうってつけな場所で、他に類を見ない所で、地質学上ではとても貴重な場所であると認識しております。町といたしましても引き続き、関係機関やボランティアの皆さんのご支援とご協力を仰ぎながら草刈り等の整備を行い、景観の維持に努めて参りたいと考えております。
また、環境整備の面では、新年度に飛水峡ロックガーデンへの取り付け道路の改修を予定しており、JR東海様との協議を始めたところでございますが、国の「持続可能な観光の促進に向けた受け入れ環境整備事業」などの補助事業を活用することは財政的にも優位なものだと考えますので、事業の計画と照らし合わせながら進めて参りたいと考えております。
なお、お話の「協議会」の発足につきましては、行政だけの協議ではどうしても消極的になってしまう感がありますので、町内の有識者や観光業界の皆さん、建設業界の皆さんなど各方面からのご意見を拝聴するよう組織化をして参りたいと考えますのでご理解をいただきますようお願いを申し上げます。

◇質問者の所見
PFI、PREといった公民連携を図って、民間の力をお借りして事業を進めていくことが望ましいと私も考えます。ぜひとも実行に移していただきたいと思います。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU