七宗町長
加納 福明
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、輝かしい新年をお迎えのここと心からお喜び申し上げます。
昨年は、七宗町合併70周年の大きな節目を迎え、10月の記念式典では、これまで本町発展の為にご尽力をいただいた皆様に、感謝の気持ちを伝えさせていただきました。
また、元旦に発生した能登半島地震、そして9月の豪雨災害で多くの方が被害に遭われ、自然災害の恐ろしさを痛感する一年でもありました。被害に遭われた皆様の一日も早い復興を願うばかりであります。
さて、本町の長年の懸案事項であります学校統合につきまして、一昨年前から地域の皆様並びに関係者の皆様のご理解と熱意により、本年4月に七宗中学校が開校いたします。次の世代を担う子どもの事を第一に考え、教育環境の整備に努めてまいります。
また、本年も安心安全なまちづくりを進めるため、国道41号上麻生防災をはじめとする町内道路の事業促進及び維持管理、道路や電線沿いの樹木を伐採するライフライン事業の継続実施、防災無線関係施設の更新や地震関連の新規補助事業など、町民の皆様が少しでも安心して七宗町で暮らせるよう引き続き事業推進してまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
最後になりましたが、新しい年が皆様にとって健康で幸せに満ちた素晴らしい年となりますことを心よりお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。
■今年は巳年
今年は、十二支の6番目の干支である巳年です。蛇は、十二支の中で唯一の爬虫類で、皆さんの生活の中で身近な存在ではないでしょうか。世界では約3000種類の蛇がいるといわれ、そのうち本州には8種類の蛇が生息しています。
さて皆さんは「蛇」というとどのような印象をお持ちでしょうか?「執念深い」、「気持ちが悪い」といった良い印象を持たれない方のほうが多いのではないでしょうか?しかし、古来より神の使いとして崇められることもあり、神聖なものとして信仰の対象ともなっています。
また、古来より蛇にまつわる昔話がいくつかありますが、有名なものでは、「日本書紀」や「古事記」に登場する頭が八つのヤマタノオロチはご存じの方が多いのではないでしょうか?七宗町にも地名にまつわる蛇の昔話があり、勝区にある細尾谷に住む大蛇を狩人が退治し、その大蛇が流した血が池となり、「赤池(飛水峡にある池)」ができた話、野々古屋区では、第十二代景行天皇と皇子が野々古屋区へ立ち寄られ、水を飲みに谷川の上流へ行ったところで、出会った娘(大蛇の化身)を好きになり、この娘を妻として迎え、この地に住むことになったが、皇子に正体がばれてしまったため、谷川の下流の淵に身を沈め皇子の前に二度と現れることはなかったという谷を、「蛇ヶ谷」と呼ぶようになったという昔話が伝わっています。
また、世界に目を向けるとインドで蛇はナーガと呼ばれる神として崇められ、古代エジプトでは、コブラがエジプト全域を守る神として崇められ、王の象徴とされました。
さて皆さんは、新年をどのような決意で迎えられたでしょうか?今年は、知恵と柔軟性を持つ蛇のように、困難を乗り越え、成功を掴む良い年にしたいですね。
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