最近悪い意味で世間を賑わせている、「ニセ電話詐欺(特殊詐欺)」ですが、みなさまはどのような詐欺を思い浮かべますか。一般的には高齢者が被害の中心だと思われがちですが、近頃は手口が巧妙になってきており若年層の被害も増えてきています。そこで、今回のシリーズ防災安全では、なにかと話題の「ニセ電話詐欺」についてお話しします。
ニセ電話詐欺とは、不特定多数の者に対し、電話やハガキなどで相手を不安に陥れるなどしてお金を騙し取る手口の総称です。岐阜県内においても令和4年の1年間だけで、発生件数245件、被害総額約4億6,910万円にもなり、前年から比較して、被害件数・被害金額共に増加傾向にあります。いろいろな手口でお金を騙し取ろうとするニセ電話詐欺ですが、手口の種類ごとに「還付金詐欺」「架空料金請求詐欺」「オレオレ詐欺」「預貯金詐欺」「キャッシュカード詐欺盗」「ギャンブル詐欺」「融資保証金詐欺」「金融商品詐欺」「交際あっせん詐欺」「その他の特殊詐欺」の10種類に分類されます。
こうして並べてみると、とてもたくさんの種類があり、内容も多岐にわたるため、一見すると対策が難しそうに感じるかもしれません。しかし、実はすべての手口に共通していることがあります。それは、「こちらに考える暇を与えず、冷静に判断させないようにすること」です。
ニュースや新聞などでニセ電話詐欺の被害について見聞きした際も、多くの方はそんな手口には騙されるはずがないと、どこか他人事のような感じで見ていると思います。
しかし、実際に電話がかかってきた場合は、今すぐお金が必要と言って慌てさせたり、警察役や弁護士役など複数の役割に分かれて、言葉巧みに決断を迫ってきたりします。そのため、冷静な判断ができず、普段なら騙されないはずの詐欺に騙されてしまう方が大変多いです。慌ててその場ですぐに決めたりせず、家族や知人と相談するなどして、絶対に一人で決めることがないようにしましょう。
また、電子マネーを購入させ、その番号を教えて欲しいというのも詐欺の手口です。電子マネー関係の電話があった場合は、詐欺を疑うようにしましょう。
なお、そのようなニセ電話詐欺に対しては、そもそも電話に出なければ被害に遭うこともありません。自宅の電話を常時留守番電話設定にしておくことで、本当に必要な電話なのかそうでないものなのかを見極めるようにしましょう。
ニセ電話詐欺被害のニュースなどを目にしたときは、決して他人事だとは思わずに、自分だったらどのように対応するのか想像したり、騙されないようにその手口を覚えておくようにしましょう。
今すぐお金が必要などといって、考える暇を与えず、すぐにお金を支払わせるような電話は、詐欺であることが多いです。今回の内容を参考に、ニセ電話詐欺の被害に遭わないように日頃から用心するようにしましょう。
問い合わせ:防災安全室
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